これからライブコマースへの取り組みを検討している企業では、
「ライブコマースを導入しようと思うものの、何から始めればいいのか分からない」
「企業のライブコマースのやり方や始め方、準備段階でやるべきことは何なのか」
と悩む担当者様も少なくありません。
そこでこの記事では、まずは準備段階と初期の配信までに絞って、企業向けライブコマースの全体の流れと始め方のステップを紹介します。
ライブコマースの基礎知識は「【ゼロから始めるライブコマース】企業が知っておきたい基本と導入ステップ」で解説しています。あわせてご覧ください。
Contents
ライブコマースのやり方と全体の流れ
まずはライブコマースの全体像を把握しておきましょう。ざっくりとした流れは下記の通りです。
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最低限これだけ決めておけばライブコマースは始められますが、満足できる結果を得るためには、もう少し細かくライブコマースの各段階で行うことを知っておく必要があります。
配信の実施前にやること | 1.配信の目的を明確にする
3.プラットフォームやSNSを選定する(視聴導線の確保) 4.購入動線/在庫管理/決済のシステムをチェック 6.配信環境の決定 7.配信時間帯・配信時間の確定 8.台本を作る 9.出演者との打ち合わせ 10.テスト配信 11.予告 |
配信 | 12.配信開始 |
配信後
次の配信までにやること |
13.アーカイブのシェア
14.お礼の投稿 15.配信の振り返りと分析 |
1から11までがライブコマースの「始め方」にあたる部分です。以下に各ステップの考え方を具体的に解説しましたので、まずは配信を目標として1つ1つ進めていきましょう。
企業におすすめ!ライブコマースの始め方をステップで解説
ここでは、企業におすすめしたいライブコマースの始め方と考え方をステップ別に解説します。
- STEP.1 販売する商品と配信目的を決める
- STEP.2 プラットフォームを決める
- STEP.3 出演者を決める
- STEP.4 ライブコマース配信の告知を行う
- STEP.5 リハーサルをして配信に備える
それぞれのステップごとに具体的な進め方をみていきましょう。
STEP.1 配信目的や取り扱う商品を決める
はじめに配信目的を明確にします。「ライブコマース=商品を売る」と考える方も少なくありませんが、それだけではありません。
ライブコマースで「販売だけを目的としない」ことも1つの戦略です。「イメージ戦略」や「視聴者との信頼関係を築くこと」を目的にすることで、ただ販売するよりも大きな利益につながるケースも多々あります。
▼ライブコマースの「目的」の考え方については以下の記事でも詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。
ライブ配信の目的を決める
次に販売する商品を決めましょう。ライブコマースでは、基本的には「売れない商品」はないですが、反響を得にくい商品やサービスは存在します。その場合は「どう売るか」つまり見せ方や配信内容を工夫しなくてはいけません。
▼どんな商品が売れるのか、今すぐ知りたい方は下記のページを参考にしてください。
ライブコマースではどんな商品が売れる?売れない商品や売ってはいけない商品は
STEP.2 ライブコマース配信アプリ/ツール/プラットフォームを決める
多くの人がライブコマースを始める際に悩むのは、どのツールやプラットフォームを使って実施するかです。
日本におけるライブコマースはまだ発展途上であり、現在も多くの配信アプリやプラットフォームが新しく登場しているため、自社に最適なツールがどれなのか、判断が難しいかもしれません。
選び方のヒントとしては以下のような点があります。
- 商品のターゲット層と配信プラットフォームのユーザーベースが一致しているか
- 自社のEC環境は整っているか
- ライブコマースを行う人的リソースはあるか
- 費用感はどのくらいか
たとえばSNS(インスタライブ)を検討しているのであれば、自社製品のメインユーザーや、ライブコマースで訴求したい商品サービスのユーザー層がインスタグラムをどの程度利用しているのか調べ、マッチしていなければ別のプラットフォームやツールを検討する必要があります。
▼「ライブコマースのアプリやツールは数が多すぎて比較検討が大変」という方は、以下の記事で完全解説していますので、ぜひお読みください。
ライブコマース配信アプリ/ツール/プラットフォーム比較【2024年度最新版】
STEP.3 出演者を決める
次にライブコマースの出演者を決めます。出演者は「商品の専門知識」はもちろん、視聴者の反応をみて臨機応変に進行を調整できる「アドリブ力」や、SNSのフォロワー数や、ターゲット世代への認知など「影響力」なども大切です。
出演者は、社内人材が出演する方法と外部に依頼する方法があります。外部に依頼する場合は下記のような出演者候補からキャスティングします。
- ライブコマーサー(コマーサー):ライブコマースの司会進行に特化したプロの出演者。中国では多いが、日本では数少ない
- KOL:特定の分野や業界で影響力のある専門家
- インフルエンサー:主にSNSを通じて自身の意見や情報を発信し、大規模なフォロワーやファンを持つ人物
- ライバー:ライブ配信アプリやプラットフォームを利用して、ライブ配信を行う人のこと。
上記にはKOLとインフルエンサーを兼ねている人や、芸能人かつKOLという人もいます。
どんな出演者を選ぶかで、ライブコマースの出来が決まるといっても過言ではありません。自社ではどのような層に向けて、どのような目的を達成したいのかを明確にし、出演者を選択しましょう。
▼さらに詳しく「ライブコマース出演者の選び方と注意点」を知りたい方はこちらをご覧ください。
ライブコマースに出演する「コマーサー」「KOL」「インフルエンサー」の違いとは
STEP.4 告知を行う
ライブコマースの実施が決まったら、SNSでいつライブを行うのかを告知します。
企業アカウントがある程度育っていれば、インスタグラムのフィード投稿やストーリーズ、DMなど複数の手段で実施を伝えることができます。
立ち上げ後間もなくフォロワーが少ない場合は、出演者(KOLやインフルエンサー)にも協力してもらい多くの視聴者に見てもらえるようSNSでの告知・周知を行いましょう。
STEP.5 台本を用意して配信に備える
「ライブコマースの配信をしたものの、商品が売れなかった」「期待したほど成果が出なかった」という企業は、購入を促すストーリーや購入までの導線がうまく機能していないのかもしれません。
ライブコマースは基本的に生配信です。台本やリハーサルなしで進めると、空白の時間ができてしまったり、逆に時間が足りなくなるといった失敗につながりますので、必ず台本を用意しましょう。
また配信中はリアルタイムでの質問や視聴者とのやり取りがあります。事前に質問を想定し、準備した台本に基づいて話すことで、配信者はより的確で説得力のある言葉を選択し視聴者を納得させることができるでしょう。
ただし台本で決めておくのはあくまでも時間配分の部分です。柔軟に対応できるのがライブコマースの魅力でもあるため、ガチガチの台本通りに進めるのではなく、必ず視聴者とのコミュニケーションの時間をとりましょう。
以上で、初期段階で行うことはおおむね完了です。この後は、いよいよ初めてのライブコマース配信です。配信の成功を願っています!
▼配信をスムーズに行うための台本の構成については下記の記事で詳しく紹介しています。
ライブコマースの台本って?台本が必要な理由とおすすめの構成を解説
はじめての配信後には、結果の分析と改善も忘れずに行おう
初めてのライブコマース配信を無事終えれば、成功はすぐそこです!しかし配信後には忘れずに結果を分析し改善案を講じる必要があります。
「配信の目的が達成できたか」をしっかり見極め、次回の配信のために改善していきましょう。「配信データをどう分析すればいいのか分からない」「改善のためにどのような施策があるのか知りたい」といった場合には、ライブコマース支援サービスを検討するのも良い方法です。
自社の課題解決につながる支援サービスを選び利用することで、次回以降、より効果的なライブコマース配信となる可能性が高まります。
▼どんな支援サービスがあるのか、自社にぴったりな支援サービスはどれか知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
ライブコマース支援サービス比較【2024年度最新版】
▼配信の結果を分析・改善した結果、売り上げが大幅改善した事例を紹介します!
【事例紹介】化粧品のライブコマースでライブ中200万円以上の売上達成
ライブコマースの支援ツール「LIVURU」「snsforce」もぜひご活用ください
ライブコマース導入の準備期間にはやることが非常に多く、ステップごとに「これで正しいのか」と迷うことも多いかもしれません。
「もっと効率的に進めたいのに時間や人手が足りない」「解決策が見つからない」などとお困りの場合は、LIVURUを検討してはいかがでしょうか。
ライブ配信の運用が始まれば、ユーザーの反応やコメントを分析し次回の配信に活かすことが成功の鍵です。ただし、多くの企業が選ぶインスタライブでは、配信後にはコメントや視聴データが消えてしまいます。
インスタライブをはじめとするSNSでのライブコマース支援ツール「snsforce」は、Instagramの公式APIを使用した分析データを提供し、持続的なライブコマースの成功を実現します。