ファンコミュニティとは?企業にとってのメリットと事例、注意点を徹底解説 【snsforce】

「ファンコミュニティ」とは、企業やブランド、製品に対して強い関心や愛着を持つファンが集まり、交流や情報共有をする場のことです。

 

ファンコミュニティを作ることで、ユーザーの声や好意的な口コミを得られるだけでなく、新商品発表時の盛り上げや試作品のテストの場としても活用できます。

 

本記事では、ファンコミュニティの仕組みや導入メリット、運営の注意点などについて詳しく解説しています。

 

「ファンコミュニティを通じて顧客ロイヤルティを向上させ、企業の価値を高めたい」という方はぜひ最後までご覧ください。

 

ファンコミュニティとは?仕組み事例、プラットフォームを解説

企業にとってのファンコミュニティとは、「ファンクラブ」や「オーナーズクラブ」のように、特定のブランドや製品、サービスに強い関心や愛着を持つファンが集まり、おもにネット上で情報を共有し交流する場のことです。

 

生活者とブランドが協力して新たな価値を創造する「共創」の時代において、熱意あるユーザーの声やデータは商品開発やマーケティングに欠かせません。商品を愛用している顧客同士が「こんな使い方が便利です!」「新商品楽しみ!」など掲示板で交流することで、ブランドへの愛着が深まりやすくなります。さらに、継続的な支持や商品やサービスに対するリクエストを送ることで製品やサービスの改善にもつながります。

 

自社でファンコミュニティを運営している企業も増えており、 成功事例としては、カインズの「CAINZ DIYスクエア」やmineo(マイネオ)  の「マイネ王」などが有名です。

 

これらのコミュニティでは、公式レシピやユーザーオリジナルレシピの共有」「意見や要望をもとにした新機能開発などが行われており、ユーザー同士がつながる場として人気です。

 

ファンコミュニティを実施するプラットフォームにはいくつかの種類があり、それぞれメリットや予算感もさまざまです。

 

プラットフォーム FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSを使用したライブ配信プラットフォーム Live kitやHandsUP、TIG LIVEなど専用のプラットフォーム 自社運営の配信プラットフォーム
メリット すでに多くのユーザーが存在しているため、導入コストが少なく済む カスタマイズ機能や独自ドメインの使用など、企業のニーズに合わせた拡張も可能 完全にオーダーメイドで自社に合わせた設計ができる
予算の目安 無料で運用できる場合も多い

広告を使ったプロモーションを行う場合は、追加の予算が必要

(プロフェッショナルな配信環境を整えるのであればコストが発生する場合がある)

料金プランは基本的に月額制で、プランに応じて年間数十万円~が一般的 初期費用とメンテナンスを含めると数百万~かかることも

(※社内に開発部門がある場合は人的コストのみ)

 

ファンコミュニティを検討する際には、自社にあうプラットフォームを検討しましょう。

 

企業がファンコミュニティを導入する4つのメリット 

企業にとって、ファンコミュニティを導入する大きなメリットは以下の4つです。

  1. 商品サービスの口コミやユーザーの声を多く収集できる
  2. SNSなどで好意的な口コミ(UGC)が広まりやすい
  3. 新商品発表時の盛り上がりを醸成できる
  4. 試作品のテストとして活用できる

 

 1.商品サービスの口コミやユーザーの声を多く収集できる

ファンコミュニティでは、顧客からのリアルな意見や要望や口コミを効果的に収集することが可能です。

 

特に、ファンコミュニティに参加してくれる消費者は製品やサービスに対して強い関心を持っていることが多く、自発的に感想や改善案を提供してくれるため、商品開発やサービス改善に役立つ貴重な意見が集まります。

 

また、こうした商品やサービスに対するリクエストは、他のマーケティング施策よりもコストを抑えられるだけではなく「社内では思いつかないような一般の意見」が得られる点も魅力です。

 

2.SNSなどで好意的な口コミ(UGC)が広まりやすい

ファンコミュニティ内で生成されたユーザー生成コンテンツ(UGC)は、自然な形でSNSなどを通じて広がりやすくなります。UGCは企業発信の広告と比べて第三者のリアルな声だからこそ、ユーザー目線で「信頼できそう」と感じる人も少なくありません。そのため他の潜在顧客にも良い影響を与える効果があります。

 

例えば、X(旧Twitter)で「新しく発売された〇〇を使ってみたけど、めちゃくちゃ良かった! 特に〇〇の機能がすごく便利で、○○するときには手放せない!気になる人はぜひ試してみてほしい!#ファンコミュニティ #〇〇愛用中」などのポストを見つけると思わず「○○さんがそんなにいいっていうなら、試してみようかな」と思うかもしれません。

 

このようなファンコミュニティ発の口コミは、ブランド認知を高めるとともに、新規顧客の獲得にもつながります。

 

3.新商品発表時の盛り上がりを醸成できる

ファンコミュニティは、新商品発表時に盛り上がりを生み出す効果的な場でもあります。コミュニティ内で情報を先行公開することでファンの期待を高め、リリース時に一斉に話題が広がる仕組みを作れます。

 

例えば、ファンコミュニティ内で「新商品発表を同時視聴して感想を言い合うスレッド」等を立ち上げれば、さらに期待感が高まります。プレリリースやSNSでも取り上げられるかもしれません。

 

コミュニティ内での口コミやレビューが好評だと、発売後のプロモーションにも良い影響が期待できます。

 

4.試作品のテストとして活用できる

ファンコミュニティは、試作品や新サービスのテストを行う場としても有効です。

 

熱心なファンに試作品を提供し、使用感や改善点についての意見や要望を得ることで、製品の品質向上や市場投入前の課題を把握できます。一般的なアンケートやモニター調査と比べて、自社のファンコミュニティに入っているコアなファンの意見は的確なものも多く大変貴重です。

 

こうした意見や要望のおかげで、よりユーザー目線に立った製品開発が期待できます。リリース後に消費者からの評価が高まる可能性が高まり、結果として成功確率が向上します。

 

ファンコミュニティを成功させるための3つのポイント  

ファンコミュニティの運営には、顧客との信頼関係とそれを維持するための戦略が欠かせません。

具体的な成功ポイントを3つ紹介します。

 

  1. 双方向のコミュニケーションを意識してファンの声を製品改善や新商品に活かす
  2. ファンが積極的に参加できるコミュニティを運営する
  3. 時間をかけてブランドのロイヤリティを高める

 

1. 双方向のコミュニケーションを意識してファンの声を製品改善や新商品に活かす

ファンコミュニティの成功には、ファンの声に耳を傾け、意見や要望を反映する姿勢が欠かせません。

 

ファンの意見から製品改善のヒントや新しいサービスのアイデアが生まれることが多く、積極的に取り入れることでブランドとファンの信頼関係が深まります。

 

さらに、ファンが自分の意見が製品改善に活かされると感じることで「自分の声も反映された」「感想が役に立ったのかも」と参加意欲が高まり、コミュニティ全体が活気づく効果も期待できます。

 

2. ファンが積極的に参加できるコミュニティを運営する

 ファンが自発的に参加しやすい環境を整えることが大切です。コミュニティ内での投稿やチャット、イベントを意識し、ファンが自由に意見や体験を共有できる場を提供しましょう。

 

コンテンツ交流が活発になり、コミュニティ全体が活き活きとした雰囲気になります。会員限定キャンペーンやファン参加型イベント、SNSでのリポスト企画などを定期的に実施するのもおすすめです。参加者のモチベーションを高め、継続的な活動ができます。

 

3. 時間をかけてブランドのロイヤリティを高める

ファンコミュニティの成功には、長期的な視点で運営することが重要です。短期的な利益にこだわるのではなく、時間をかけてファンとの信頼関係を築き、ブランドへのロイヤリティを高めていくようにしましょう。

 

定期的にファンと交流し、ブランドの価値観や理念を共有することで、顧客に強い愛着を持ってもらい、長期的な関係を構築できます。

 

短期間で「効果が感じられないから撤退」というのはもったいない話です。

 

ファンコミュニティを運営する際の注意点

ファンコミュニティに関心を持つ企業は多いものの、以下のような注意点を理解せずに始めてしまい、途中で諦める企業も少なくありません。

 

【注意すべき失敗例】

  • オウンドメディアを作ったものの、予想以上に費用や人件費がかかる
  • コミュニティマネージャーを確保できない
  • 運営に必要な知見を持つ人材がいない
  • コミュニティ内のトラブルにうまく対処できない

 

上記の失敗事例からも分かるように、ファンコミュニティの運営には予算と人材をしっかり投入し、本腰を入れて取り組むことが求められます。

 

ここまで読んで、「意外とファンコミュニティ運営って大変…」と感じている企業の担当者もいらっしゃるかもしれません。

 

そんな時は、まずはSNSでの「ライブ配信」を通じたファンコミュニティの醸成もおすすめです。

 

インスタライブをはじめとしたライブ配信やライブコマースは、スマホ1台から無料で始めることができ、顧客(ファン)とのコミュニケーションを取りながら、本格的なファンコミュニティへの足がかりとなります。

 

ライブ配信→ファンコミュニティ醸成のステップ

ここでは、SNSでのライブ配信からファンコミュニティへとつなげるための3つのステップを紹介します。

 

  1. SNSでのコミュニケーションからはじめる
  2. ライブ配信・ライブコマースで熱量の高いユーザーを獲得する
  3. ファンが十分に増えたらファンコミュニティへ発展させる

 

この流れをしっかりおさえることで、ファンコミュニティを本格的にスタートした時の成功率が高まり、効果を実感するまでの期間も短縮されます。

 

1.SNSでのコミュニケーションからはじめる

ファンコミュニティ構築の最初のステップは、ソーシャルメディアを活用したコミュニケーションです。すでに多くの利用者がいるSNSを通じて、ブランドに関心を持つユーザーと対話を始め、コンテンツを定期的に発信してフォロワーを増やしていきます。

 

ここでの目的は、ファンを増やしブランドへの親近感を高め初期のファンを集めることです。

 

2.ライブ配信・ライブコマースで熱量の高いユーザーを獲得する

次のステップは、ライブ配信やライブコマースを活用して、より熱量の高いユーザーを獲得することです。

 

YouTube LiveやInstagram Liveなどのプラットフォームでリアルタイムにコミュニケーションを図ることで、エンゲージメントを強化できます。ここがもっとも大切なステップです。

 

視聴者と直接やり取りしながら、ブランドや製品の魅力を伝えることで、強いファンを獲得しやすくなります。また、ライブコマースは購買意欲を高め、売上向上にもつながります。

 

この段階で、ファンとの強い絆が形成され、ブランドへの熱量が高まります。

 

熱量の高いユーザーを獲得するためには、ライブ配信やライブコマースのコメントを分析し、ユーザーが何を望んでいるのか、どこで盛り上がるのか…といった分析が欠かせません!

 

本来は消えてしまうはずのコメントしたフォロワーの情報をログとして管理できる「snsforce」を活用すれば必要なデータが一目瞭然です。ライブ配信の告知や視聴者エンゲージメント向上など熱量の高いユーザーを獲得するお手伝いをします。

 

3. ファンが十分に増えたらファンコミュニティへ発展させる

フォロワーや熱心なファンが十分に増えた段階で、専用のファンコミュニティへ発展させましょう。

 

既存のプラットフォームを利用しても良いですし、フォロワーが数万人という状況なら、自社運営のコミュニティサイトを開始するにしても成功率が高まります。

 

最終的に企業やブランドが良質なファンコミュニティを形成し共創していくために、まずはコストを抑えて実験的にスタートできるInstagram LiveやYouTube Liveなどライブ配信プラットフォームを利用するのがおすすめです。

 

多くの企業にとって、いまやSNSを活用した広報や販促活動は欠かせません。下記の記事ではフォロワーの増やし方を中心に、インスタでフォロワーが増える7つのルートを紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

企業や店舗の【インスタグラム】フォロワーの増やし方

 

ファンコミュニティでファン同士のつながりを強化しよう

ファンコミュニティは、顧客との双方向の関係を強化し、ロイヤルティの向上を実現する強力なツールです。適切に運営することで、LTVの向上や新規顧客の獲得、意見や要望の収集が可能になります。

 

将来的に良質なファンコミュニティ形成を目指して、まずは顧客との長期的な関係を築き、ブランドの成長を目指しましょう。

 

顧客のファン化を目指すなら、まずは「snsforce」を使ったライブコミュニケーションがおすすめです。過去ログのデータを蓄積することでコンテンツの改善ポイントが明確になり、顧客満足度の高いライブ配信が可能になります。

 

▼ライブデータ取得・DMの自動送信でインスタライブの売り上げを伸ばす「snsforce

 

また、リソースや知見の不足に悩む場合は、ライブコマースに必要なすべての工程をワンストップでお任せいただける「LIVURU」がおすすめです。

 

視聴者の熱量を上げたりライブ改善ポイントを洗い出したりなど、ファンコミュニティ運営の下準備の1つであるライブコミュニケーションをしっかりサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

▼ライブコマースの悩みを全て解決して質の高いライブを実現する「LIVURU

コラムの監修者

和田英男/COO

株式会社幻冬舎出身。新規事業設立、上場企業の幹部、外資消費財メーカー/家電メーカーのデジタル領域PR等の経験を通じ、2020年に株式会社TailorApp設立。国内での多くの企業が失敗し続けてきたライブをコマース軸からマーケティング/データ軸に切り替え、様々な企業を支援。そのノウハウを大手メーカーや代理店に対する講演やDX研修、記事執筆の活動も行う。

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