「Instagram(インスタグラム)」はBtoC事業者にとって重要なマーケティングツールです。画像や動画の投稿、ライブ配信などで顧客との接点を増やしやすいため、多くの企業がSNS運用の媒体としてインスタグラムを選んでいます。
なかでも、視聴者と直接コミュニケーションを取れるインスタライブは、コメントで顧客のリアルな声を確認できます。コメントで「こんな風に思ってるんだ!」と意外な発見ができるかもしれません。
今回は、具体的なインスタライブのコメント活用法を紹介します。加えて、コメントで視聴者とコミュニケーションを取るコツもお伝えします。視聴者が疑問に思いやすい「コメントを非表示にする方法」も紹介しますので、必要に応じて配信時に伝えてあげてください。
Contents
インスタライブのコメントは情報の宝庫
インスタライブのリアルタイムな双方向コミュニケーションなら、視聴者との関係性をより強化できます。
インスタライブのコメントは、視聴者の率直な意見が集まる情報の宝庫です。実際のサービス・商品の利用者、初めて自社の存在を知った見込み顧客など、それぞれの立場で見た店舗や商品、サイト運用に関わる改善点がわかります。消費者の求めていることを把握できるので、運営方法をより良く改善していけそうですね。
また、コメントから想定外のニーズやターゲット層が見つかることもあります。気付かなかった強みやニーズに合わせた施策を考えれば、売上アップも大きく期待できるでしょう。
コメントで視聴者とコミュニケーションを取るコツ
インスタライブのコメント活用は自社のビジネス発展に大いに貢献してくれます。ただし、ただ配信するだけで有益なコメントが集まるとは限りません。コメントで視聴者とコミュニケーションを取るコツをいくつか紹介しますので、よければ配信時にお試しください。
インスタライブの視聴・配信方法などは以下の記事で詳しく紹介しています。配信の流れを確認したい方はあわせてご覧ください。
▼インスタライブを配信・視聴するには?基本~企業での活用方法まで徹底解説
コメント欄には視聴者の自由な意見が集まる
コメントは視聴者が自由に入力できます。入力したコメントは画面上に表示されるため、配信者だけでなく他の視聴者の目にも留まります。そのため、ひとつのコメントに別の視聴者が反応して、そこから話が発展することがあるかもしれません。
新しいコメントは下に追加され、先のコメントは流れていずれは表示されなくなります。特定のコメントをタップし「コメントを固定する」をタップすると固定表示できます。配信途中に来た人にもわかりやすいように、「今は〇〇について話しています!」などのコメントを入れて固定しておくのもいいですね。
ちなみに、視聴者は一度投稿したコメントを削除できません。配信者は、コメントをタップして「コメントを削除」を選べば削除できます。
【配信時のコツ】
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コメントしやすいように配信者が誘導する
自由にコメントできるとはいえ、インスタグラムやインスタライブに慣れていない方だと、コメントに対するハードルはかなり高くなります。その場合、配信者側がコメントしやすい雰囲気を作ることでハードルを下げられます。
コメントが欲しいときは、視聴者のコメントを元に会話を展開するのがおすすめです。積極的にコメントを拾って読んだり返事をしたりして、コメントを含めて配信が盛り上がるように工夫してみましょう。
また、視聴者への投げかけも工夫の余地があります。「A・B・Cどの色が好きですか? コメントください!」など、ブランド・ショップ側が知りたい情報を質問形式で尋ねてみましょう。回答候補を絞って提示すると、視聴者がコメントしやすくなり、配信側は知りたい情報をリサーチできます。
逆に、台本通りに配信することに気を取られた一方的な配信は、視聴者を置き去りにしてしまうのでNGです。コメントを見てもらえないと思われると、コメントが減るだけではなく、配信自体から離脱されてしまうかもしれません。
【配信時のコツ】
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「天の声」役にコメント対応や合いの手を任せる
コメントをしっかり拾って視聴者とコミュニケーションを取るためには、メインの出演者以外に「天の声」担当者を増やすのがおすすめです。「天の声」とは姿の見えないナレーターのような存在で、コメントを読み上げたり視聴者の疑問を拾ったりします。
メイン出演者がコメントに気を取られすぎると配信がスムーズに進まない可能性があります。出演者は商品の紹介といったメインの流れに集中し、コメントの確認や合いの手は天の声に任せましょう。顔出しして進行役としての参加でもよいですね。複数人で役割を分担する場合は、Live Rooms機能なら最大4人でライブ配信ができます。
天の声役は、インフルエンサーやタレントなどのゲスト側ではなく企業側で担当します。商品知識やマーケティングについて理解している人がベストです。
視聴者の目線を意識した進行や役割を理解するためには、企業担当者向けの「ライブコマーサー研修」もおすすめです。ライブ配信で商品を販売する「ライブコマース」への理解が深まり、ライブ配信の進行もスムーズにできるようになります。
【配信時のコツ】
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コメント以外の機能も併用する
コメントが少なく盛り上がりに欠ける場合や、コメント数が多くてリアルタイムで追いにくい場合は、コメント以外の機能も併用しましょう。
インスタライブにはコメント以外に、以下の機能があります。
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「どうしても回答が欲しいときは、はてなマークから質問ください!」「コメントが難しくても、気軽にリアクションもらえるとうれしいです!」などと、配信時に説明しておきましょう。
「いいね」を伝えるハート
インスタライブでは、絵文字で気軽に感想を伝えられます。通称「ハートを送る」「いいね」と呼ばれる機能です。
ハートマークをタップすると、ハートを含めた5種類の絵文字から選んでリアクションを送れます。タップするだけの「いいね」なら、コメントのハードルが高い層にも参加してもらいやすく、インスタライブがにぎわう効果もあります。盛り上がりポイントがわかるのも配信側にとってのメリットです。
配信者に質問をする「はてな」マーク
配信者が質問を受け付ける設定にしている場合、視聴者は「?」マークをタップして質問を送れます。視聴者全員に共有されるコメントと違い、質問は「?」マーク+吹き出しのアイコンで配信者だけが確認できます。配信中に回答したい質問をタップすると視聴者にも表示されるため、他の視聴者に質問を共有した状態での回答が可能です。
コメントが多いと流れが速く質問に気付けないことがあります。「商品に関する質問ははてなマークからお願いします」と誘導しておくと、漏れなく対応できるでしょう。
【配信時のコツ】
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ネガティブコメントへの対応
企業のインスタライブでネガティブコメントはそこまで多くありません。もしネガティブなコメントがあったとしても、基本的にはスルーで大丈夫です。コメントはどんどん追加されて流れていくため、ネガティブコメントもいずれは見えなくなります。コメントを流すためにも、ポジティブなコメントを積極的に拾ってコメントしやすい雰囲気を作りましょう。
しかし、あまりに悪質なコメントがつく場合は周りに与える影響も気にかかります。そういった場合に制限する方法は、後日別の記事で詳しく紹介いたしますのでお待ちください。
【配信時のコツ】
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インスタライブのコメントを非表示にする方法
インスタライブのコメントは画面に重なって表示されるため、ライブ映像が一部隠れてしまいます。また配信側が、コメントを受け付けたくない配信もあるかもしれません。
ここでは配信者側がコメント機能をオフにする方法と、視聴者側がコメントを非表示にする方法を紹介します。視聴者から質問がきたときにも答えられるよう、対応を知っておきましょう。
配信者側がコメント機能をオフにする
コメント機能をオフにする手順は以下のとおりです。
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3点マークはコメントボックスの中、もしくは配信画面上部にあります。
コメントありの配信では、視聴者の見やすさを考えて情報の見せ方を工夫しましょう。商品や告知ボード、プレゼントの合い言葉などを画面下部で見せていると、コメントと重なって見えづらく視聴者がストレスを感じてしまいます。フォーカスしたいタイミングで持ち上げたり、固定コメントで表示したりすると親切です。
視聴者が個別にコメントを非表示にする
インスタグラムには、視聴者が個別でインスタライブのコメントを非表示にする機能はありません。しかし、iOS版アプリなら裏ワザが使えます。
【iOS版アプリでコメントを消す裏ワザ】
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上記の手順でコメントを非表示にできます。入力した「@」を送信しないように気を付けてくださいね。
ただし、この裏ワザは、Android版アプリでは使えません。今のところ、Android版アプリでコメントを非表示にする裏ワザはないようです。
インスタグラムをPCのWebブラウザで見る場合は、ライブ画面とコメント欄が分かれています。ライブ映像とコメントが重なるのを気にする視聴者には、PCのWebブラウザ版をすすめてみましょう。
インスタライブのコメントを活用する4つの方法
ここからは、インスタライブのコメントを活用する4つの方法を紹介します。ビジネスの発展にぜひお役立てください。
コメントによるコミュニケーションで顧客との信頼関係の強化
インスタライブのメリットはリアルタイムでの双方向コミュニケーションです。視聴者はコメントを通して、配信に参加しているという当事者感を持ってくれます。視聴者のコメントに配信者側がしっかり反応すれば、視聴者が企業とのつながりを意識してくれるようになります。
また、ライブ配信で出た質問や疑問点をサイト運営や商品開発に活かせば、より顧客満足度の向上につながるでしょう。コメントを通したコミュニケーションで、顧客エンゲージメントを向上できます。
信頼関係の強化には、商品を売るのではなく、自社や商品を「知ってもらう」ことを目的としたライブコミュニケーションも有効です。商品の開発秘話やブランドのこだわりなどを伝えて、ブランディング強化やイメージアップを図りましょう。
顧客同士の交流によるコミュニティ化
インスタライブのメリットは、配信者と視聴者だけでなく視聴者同士の交流にもあります。
インスタライブのコメントは全員に共有されるため、視聴者の質問に別の視聴者が回答するといった関係作りができます。加えて、インスタライブという体験を共有できるため、視聴者同士のつながりが生まれやすいと考えられます。配信者と視聴者だけでなく、視聴者同士のコミュニケーションが発生するように誘導してみましょう。
また、専用のハッシュタグを用意したり視聴者の投稿にコメントやいいねをしたりなど、インスタライブ後の交流できる機会を増やすのも有効です。インスタグラムにはそれぞれがコミュニケーションを取りやすい機能がそろっています。そのため、新たにサイトを用意しなくても、インスタグラム内でファンコミュニティを完結できます。
ファンコミュニティに関して、詳しくは以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
▼ファンコミュニティとは?企業にとってのメリットと事例、注意点を徹底解説
コメントを利用してライブコマースの売上アップ
ライブ配信で商品を紹介して販売する「ライブコマース」を実施する企業の多くは、インスタライブを選んでいます。
ライブコマースの基本については以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
▼【ゼロから始めるライブコマース】企業が知っておきたい基本と導入ステップ
ただし、インスタライブ中に直接商品の販売はできないため、購入ページに誘導する必要があります。ショッピング機能など方法はいくつかありますが、一番確実なのは特定のコメントに対してDMで商品ページへのリンクを送る方法です。
しかし、スタッフがコメントを見つけてDMを送るといった方法ではミスや案内漏れの可能性があります。そこで、特定のコメントにDMを自動的に送れるツールを利用するのが確実でおすすめです。
テイラーアップが提供する「snsforce」は、インスタライブ中に、指定したKWが含まれるコメントに対してDMを自動送信できます。クーポンやECサイトのURLを直接伝えられるので、自社サイトへの誘導がしやすくライブコマースの売上アップにつながります。「コメントで特別クーポンをプレゼント」といった企画は、コメントを増やすための施策としても有効です。
調査会社にはできないテストマーケティングができる
インスタライブのメリットは、熱量の高い視聴者からのリアルな意見が得られることです。ライブ中のコメント数やハート数から盛り上がりの推移を把握し、マーケティングに活かせるでしょう。
配信の盛り上がりはコメント内容にも反映されます。そのなかで、アンケート会社のデータなどでは浮かんでこない顧客インサイトを把握できます。
インスタライブのコメントは視聴者全員に共有されるため、ひとつのコメントをきっかけにさまざまな意見が集まりやすい状況です。実際に、視聴者同士の共感が盛り上がり、配信者側が想定していなかったニーズを発見できた事例があります。
光脱毛器を取り扱う企業が行ったライブ配信では、当初「美に対する意識の高い20〜30代女性」がターゲットでしたが、実際の配信が始まってみると「親に脱毛器の購入を頼みにくい10代」「脱毛している男性」からもコメントがありました。
「父親の体毛が気になる」「デリケートゾーン用の脱毛器がほしい」など、コメントから想定外のニーズも得られています。そこから「脱毛器は一家に一台」という新たな訴求や想定外ニーズに応える広告クリエイティブの作成につながりました。
マーケティングの課題を見つけたいなら、コメントを活用できるインスタライブを積極的に実施しましょう。
インスタライブのコメントを最大限に活用するなら「snsforce」がおすすめ
【インスタライブ解析「snsforce」の機能】
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インスタライブのコメントを活用すれば、さらなるビジネス発展が見込めます。そのためには、コメントの分析が欠かせません。
しかしインスタライブでは、コメントしたフォロワーやコメント内容はライブ配信中しか参照できません。しかも、コメントはどんどん流れてしまうので、流れが速いときは見切れない可能性もあります。
「snsforce」なら、消えてしまうはずのこういったデータをログとして残せます。導入直後から全てのライブデータがシステム上に蓄積されるため、しっかり時間をかけた分析が可能です。
コメントを分析すれば、消費者の求めていることやコンテンツの改善ポイントがわかります。求めていることに応えて改善を繰り返せば、顧客との信頼関係がより強固になるでしょう。
また、先に触れたとおり、snsforceにはDMの自動送信機能があります。効率的に商品ページの案内やクーポン配布ができるため、ライブコマースの売上アップが期待できます。
そのほか、以下の4つのアクションに対してもDMの自動送信が可能です。
- フィードコメント
- ストーリーメンション
- ストーリーコメント
- リールコメント
インスタライブの開始時にXへ自動告知する機能もあるため、インスタライブへの集客にも役立ちます。
snsforceを導入すれば、インスタライブのコメントを有効活用できるだけでなく、自社ECサイトへの誘導とインスタライブへの流入を促せます。そういった仕組みを自動化できるため、人的コストを抑えたインスタグラム運用が可能となるでしょう。
インスタライブのコメントを解析して売り上げが上がる仕組みを作る
インスタライブ配信中にコメントがあると、見てくれている人がいると実感できてうれしいものです。もっとコメントをもらえるように頑張ろうという気持ちにもなりますよね。「うれしい」だけで終わってしまうのはもったいないので、ぜひコメントをしっかり活用してビジネスの発展につなげましょう。
インスタライブのコメントを活用するためには、コメント内容などのデータ取得とその解析が必要です。インスタグラム自体の機能ではデータの取得ができないため、コメント活用にはデータを取得できるツールが必須です。
テイラーアップが提供する「snsforce」には、消費者インサイトを可視化できるコメント分析機能と自動DM機能が備わっています。改善点を明確にすると共に、自動的に送信されるDMで視聴者を効果的に次のアクションへ導きます。
▼顧客の声を分析して売上アップにつなげる「snsforce」
また、インスタライブのライブ映像からショート動画を作成し、広告や商品ページで二次利用するのもおすすめの施策です。マーケティングで重視されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)として、LP(ランディングページ)に誘導しやすいでしょう。
テイラーアップは、ライブ配信をもとにしたLP制作実績も豊富です。ライブ配信やその後の二次利用も含めた戦略と制作ならお任せください。
インスタライブの企画内容やキャスティングなどにお悩みの場合は、ライブコマースに必要なすべてをワンストップでお任せいただける「LIVURU(ライブル)」がおすすめです。
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