ライブコマースとは、オンラインのライブ配信を利用して企業と複数の視聴者が「相互コミュニケーション」できる販売方法です。
顧客とのコミュニケーションやニーズの把握、集客、売上向上などを目的にライブコマースを導入しようと検討している企業や担当者にとって「費用」は気になる情報の1つではないでしょうか。
実はライブコマースは費用をかければかけるほど売り上げが上がるというものではありません。実際に、お金をたくさんかけたのに全然成果が出なかったという悲しい事例も多く発生しています。
そこで大事なのが項目ごとの費用対効果を明確にして、企画に合わせた予算を決めること。
この記事では、ライブコマースを始めようとしている企業や担当者様に向けて、ライブコマースの種類とそれぞれの初期費用やランニングコストといった内訳を解説します。導入前の参考にぜひお役立てください。
Contents
【種類別】ライブコマースの費用の比較
ライブコマースのサービスやツールは、おもに下記の3種類があります。
- Saas型(Webシステム型)
- ECモール型(アプリ型)
- SNS型
ここではそれぞれの初期費用および月額費用の目安とともに、特徴やメリットデメリットを紹介します。
▼ライブコマースのメリットや始め方はこちらの記事でも詳しく説明しています。
【ゼロから始めるライブコマース】企業が知っておきたい基本と導入ステップ
Saas型(Webシステム型)の特徴と費用の目安
SaaS型とは、自社のECサイトにライブコマースを行えるシステムを組み込み、訪れたユーザーがサイト内でライブコマースを視聴し、そのまま商品の購入ができるのが特徴の配信方法です。
あちこちサイトを移動せず決済までワンストップでできるのでユーザーにとっても親切ですし、途中で面倒になって離脱されるリスクも少なくなります。
SaaS型は各社見積もりベースとなりますが、価格を公開している「Live Kit」を例にとると以下のようになります。
初期費用:無料 月額利用料:15万円 |
さらに配信回数やオプション内容により、上記に数万円から40~50万円程度追加というイメージです。
月額費用が設定されているため、売上手数料は無料あるいは低額であることがほとんどです。
以下にSaaS型ツールのおもなサービスと費用感を紹介します。
- 伴走型コンサルティングで安心の「HandsUP」
- 気になる商品の情報確認から購入までがスムーズな「TIG」
- 実績を活かしたコマース分析が得意な「Live kit」
- シンプルな配信プロセスが魅力の「Bambuser」
- 縦型ショート動画が得意な「Firework」
【主要Saas型配信サービスの利用料金比較表】
サービス名 | プラン/できること | 初期費用 | 月額費用 | 売上
手数料 |
---|---|---|---|---|
HandsUP | 独自のツール提供だけでなく、導入から定着までのサポートを一貫して提供する伴走型コンサルティングが特長。
企業課題に向き合い、個々に合わせた勝ちパターンを確立するまでサポートしてくれます。 【プラン】 ・サクセスプラン ・ライトプラン |
要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
TIG | 表示された商品をタップするだけで、商品の情報が手に入る次世代型インタラクティブ動画技術が特長。
気になる商品の情報が簡単にストックでき情報確認や購入がスムーズです。 【プラン】 ・SaaS モデル ・Enterprise モデル |
要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
Live kit | 通販・EC支援実績豊富なBIPROGYのライブコマース。
通販支援の実績豊富なBIPROGYだから、期待できるライブコマース分析が可能です。 お試し配信5万円(初期費用0円)からスタートできる。 【プラン】 ・継続配信プラン ・単発配信プラン ・配信支援メニュー |
継続配信プラン
無料 |
継続配信プラン
¥150,000 継続中はアーカイブ 公開費用やライブ 配信費用 を含む |
なし |
Bambuser | 直感的で簡単なBambuserのOne-to-Many(一般公開型ライブ配信)ソリューション。
データを完全に管理し、ビデオコマース戦略を最大化するための実用的なデータを提供してくれる。 【プラン】 ・Lite ・Standard ・Enterprise |
要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
Firework | 縦型ショート動画・ライブ配信が魅力のFirework。
ピクチャー・イン・ピクチャー※やSNSへの同時配信やウェブメディアへの広告配信も評価が高い。 |
無料 | 要問合せ | なし |
※ピクチャー・イン・ピクチャーとは、ライブ配信の動画を別ウィンドウで再生できる機能です
SaaS型ツールは基本的に見積もりが必要です。気になるサービスが複数ある場合は相見積もりで比較すると良いでしょう。
Saas型のメリット
SaaS型のおもなメリットは以下の3つです。
- 配信から購入までサイト内で完結するため離脱や売り逃がしのリスクが低い
- ライブコマース機能の導入により、自社サイトの価値が上がる
- 導入から分析まで支援してくれるサービスが多い
Saas型のデメリット
Saas型のおもなデメリットは下記の2つです。
- 自社ECサイトの知名度や集客力がないと視聴に結びつきにくい
- 自社サイトのユーザー外へのSNS・広告など集客施策が必要
ECの実績がある企業では有力な候補となりますが、そうでない場合は他のタイプの方が成果が出やすい可能性があります。
ECモール型(アプリ型)の特徴と費用の目安
ライブコマースに対応したECモールで配信し、モール内で購入してもらえるのがECモール型(アプリ型)のライブコマースです。
こちらも幅はありますが、ECモール型のライブコマースを行う場合、以下が費用の目安となります。
初期費用(出店済みの場合):無料 初期費用(未出店の場合):出店費用 約2~10万円 月額利用料:無料~5,000円+売上の10% |
大手のECモールは知名度や集客力・ユーザーの信頼感はばつぐんですが、利用するには出店が必要で、プランにより最大10万円程度の出店費用や手数料などのコストが必要になることに留意しておきましょう。
以下にECモール型主要サービス3社のプランと初期費用・月額料金を紹介します。
サービス名 | プラン/できること | 初期費用 | 月額費用 | 売上
手数料 |
SHOWROOM | ギフティングやコメントなどリアルタイムコミュニケーションに対して熱量の高いSHOWROOM。
双方のコミュニケーションが活発なのが特長。 |
無料 | 無料 | 要問合せ |
楽天市場ショッピングチャンネル | 「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」などのイベントがあり集客率が高い。
イベント時に購入したいと思っている潜在顧客へのリーチが見込め、ライブ配信からそのままの熱量で購買まで誘導できます。 |
要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
au PAYマーケット ライブTV | 商品だけではなく、宿泊や体験などまで取り扱っているau PAYマーケット ライブTV。
auスマートパスプレミアム会員ならではの特典や番組視聴限定クーポンもある。 【プラン】 コミコミ出店プラン |
無料 | 5,280円
※そのほかポイント手数料が必要 |
4.5〜9% |
- アーティストやアイドルのライブ配信で集客力の高い「SHOWROOM」
- 楽天市場の購入システムが利用できる「楽天市場ショッピングチャンネル」
- auの携帯ユーザーを集客できる「au PAYマーケット ライブTV」
ECモール型のメリット
ECモール型のおもなメリットは以下の3つです。
- モール自体に集客力があり、他の人気配信のついでに見てもらえる可能性がある
- 利用するプラットフォームで顧客層をある程度絞り込める
- 出店企業は配信費用が無料のところもある
ECモール型のデメリット
ECモール型のおもなデメリットは下記の3つです。
- 自社のECサイトに加えECモール内にも出店する必要がある
- ECモールのアプリを入れているユーザーにしか見てもらえない
- 別途オンラインサイトへの移動が必要なサービスもある
SNS型の特徴と費用の目安
SNSのライブ配信機能を活用して商品を紹介し、外部サイトでの購入を促すのがSNS型の特徴です。
SNS型のライブコマースは、導入や月額費用がほぼ無料なのが非常に大きなメリットです。
初期費用:無料 月々のランニングコスト:無料 |
SNS型でライブコマースを行う場合に多く利用される4つのプラットフォームを紹介します。
- Instagram内で配信・閲覧できる「インスタライブ」
- 利用者数が多く新規顧客も集めやすい「YouTubeLive」
- 若年層を中心とした顧客が狙える「TikTok」
- LINEPayを利用できるLINEの ライブコマース サービス「LIVEBUY」
SNS型のメリット
おもなメリットは下記の3つです。
- SNSが普及している世代の多くのユーザーに見てもらえる
- 利用費用がかからないので始めやすい
- 配信側・視聴者側とも使い慣れたツールで参入障壁が低い
SNS型のデメリット
おもなデメリットは下記の2つです。
- 販売は別途オンラインサイトへの移動が必要
- 購入にはライブを抜ける必要があり、即購入につながらないケースもある
SNS型主要サービス4社のプランと初期費用・月額料金を紹介します。
サービス名 | プラン/できること | 初期費用 | 月額費用 | 売上
手数料 |
インスタライブ | コメントやいいね、質問、シェアが可能。
IGTVに投稿し直すと、ストーリーに残すこともできる(24時間限定) |
無料 | 無料 | なし |
YouTubeLive | 配信後に保存期間無制限でアーカイブを残せる。
リハーサルモード搭載。 スーパーチャットという投げ銭機能や広告収入も期待できる |
無料 | 無料 | なし |
TikTok | TikTok Shopを利用すると、TikTokプラットフォーム上で販売が可能。
しかし、日本では実装されていない |
無料 | 無料 | なし |
LIVEBUY | LINEが運営するサービス。(現在新規出店は受け付けておりません) | – | – | – |
SNS型は導入費用や売上手数料が基本的に発生しないため、予算やリソースをおさえてライブコマースをはじめたい企業にもおすすめです。
▼ライブコマースを配信できるツール・プラットフォームの一覧と比較はこちらの記事でも紹介しています
ライブコマース配信アプリ/ツール/プラットフォーム比較【2024年度最新版】
ライブコマース費用の内訳はここで変わる!企画に合わせて予算を決めよう
ライブコマースの費用を左右する要素には次のようなものがあります。
- 商品サービスの種類
- 誰が出演するのか
- 配信サービスやプラットフォームの種類
- スタジオなどの設備利用料金
- 旅費・宿泊費
- 広告費
ライブコマースの成功には目的をしっかりと見据えた企画が欠かせません。そしてその企画内容によって費用も変わります。
つまり順番は
- 企画
- 各段階での費用の見積もり
- 予算に応じた企画の変更、または予算額の変更
というステップで進めていく必要があります。
▼ライブコマースの企画の具体的・効果的やりかたは以下の記事にて詳しく解説しています
商品サービスの種類
SaaS型・ECモール型・SNS型、それぞれのライブコマース配信タイプでは、基本的にはあらゆる商品サービスを販売できますが、商品サービスによっては「この売り方がより向いている」という傾向が多少あります。
たとえばアパレルなどリアルな着用映像が売上に直結する商品についてはSNS型がおすすめです。ただしインスタライブはスマホからしか配信できないため、アートやジュエリーのように高性能なカメラを複数台使って撮影しPCのなどの大画面で見てもらいたいような商品ならYouTubeliveなどを選びましょう。
もしどうしてもインスタライブを活用しつつ、高画質での配信がしたい場合には方法もあります。いろいろな条件などもあるため、一度当社までご相談ください。
また、コスメや食品など素材や製造過程にこだわりがあるものは、スタジオよりも生産地や工場などから配信し商品ストーリーを絡めると効果的です。
インフルエンサーや有名人の推薦で売上がアップしそうな商品であれば、タイアップやコラボ配信を検討してみるのも良い方法です。
売れている競合他社の事例も参考に「この商品サービスにはどのような売り方が最適か」を考え、利用するプラットフォームを絞り込んでいくと、予算の目安が見えてきます。
出演者
ライブコマースの費用の中でも特に大きな差が出やすい項目が「出演料」です。
自社社員・店舗スタッフ・生産者などはほとんど出演料はかかりません。
一方、外部のインフルエンサーに出演をお願いする場合、数十万〜百万以上かかることもありますが、ライブコマースでは誰が売るのかによって売り上げが数十倍以上も変わることもめずらしくないため、成功すれば収益で十分「元が取れる」可能性もあります。
外部依頼するのか、社内の人間が行うのかは商品の種類や顧客層などと照らしてしっかりと考えて決めるのが成功のコツです。
▼出演者の名称や向いている配信などを解説した記事もあわせてご覧ください
ライブコマースに出演する「コマーサー」「KOL」「インフルエンサー」の違いとは
配信サービス
どの配信サービスを利用するのかによっても費用の予算は変わります。
- Saas型(Webシステム型)…問い合わせフォームから見積もりを依頼する形式が多く、予算はケースバイケースです。
- ECモール型(アプリ型)…出店費用がかかるものの、動画配信で別途費用を支払うところはほとんどありません。
- SNS型…基本的に無料で利用できます。
配信サービスによって配信に必要な機材なども異なり、例えば同じSNS型でも、インスタライブならスマホだけで配信できるので初期投資は不要です。一方、YouTubeで高性能カメラを駆使し動画編集をする場合、機材や高スペックなパソコン・編集ソフトも必要になります。
▼ライブコマースに必要な機材についてはこちらでも詳しく解説しています
【プロが解説】ライブコマースに必要な機材7選!選び方のポイントも紹介
SNS型ではインスタグラムのライブ配信機能「インスタライブ」は企業の8割がライブコマースに使用しているといわれ、視聴者の雰囲気も肯定的でおすすめです。
「インスタライブ」の詳しい始め方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
インスタライブを配信・視聴するには?基本~企業での活用方法まで徹底解説
スタジオなどの設備利用料金
店舗やショールームがない場合、ライブ配信をするためにはレンタルスタジオが必要です。ただし商品がきちんと映る場所であれば会議室などでも配信は可能です。
都内の貸しスタジオや貸会議室は、広さや設備、立地によって価格が異なりますが、1時間あたり2,000〜6,000円程度でレンタルできます。動画撮影の準備中もレンタルが必要なので、1時間の配信であれば、準備と撤収あわせて3時間、上限2万円くらいを予算の目安にするといいでしょう。
備え付けの機材を利用できるスタジオもあるので、予約の際確認してみるといいですね。
旅費・宿泊費など
ライブ配信はスタジオからのライブだけではなく、生産地や開発拠点、海外店舗などからも発信できるのがいいところです。
産地や素材・開発ストーリーが伝わるような商品を、本社スタッフが現地に飛んで配信したいような場合は、旅費や宿泊費も想定しておきましょう。
広告費
フォロワーの少ない段階では、ライブコマース前の告知のために広告を利用するのも1つの方法です。
Web広告やSNS広告は、媒体や配信場所と時間・プラットフォームや広告形式、ターゲットオーディエンスの特性などによってかなり差が出ます。月に2〜3万円から出稿が可能ですが、短期的な効果を求めるのであればそれ以上のケースもあります。
広告を導入する場合は、事前にどこまでの効果を求めるのかを明確にし見積もりを比較検討することが重要です。
変動の大きいライブコマースの費用は「出演者」
前半でもお伝えしましたが、ライブコマース費用のなかでももっとも変動の大きいの1つが「出演費」です。
限られた予算の中で成果を出すには、費用をかけて外部に依頼するのか、自社スタッフが出演するのか、費用対効果をしっかり見極める必要があります。
外部の出演者は大きく下記の3種類に分けられます。
- ライブコマーサー
- KOL(Key Opinion Leader)
- インフルエンサー
もちろん、1人の人が同時にライブコマーサー・KOL・インフルエンサーを兼ねる場合もあります。
販売する商品によって「説得力のあるKOLにお願いしたい商品」や「インフルエンサーでバズる商品」などの傾向がありますので、それぞれどんな特徴があるのか、どんなライブコマースに向いているのかなどをみていきましょう。
ライブコマーサー
ライブコマーサー(またはコマーサー)とは、ライブコマースに出演するプロの配信進行役のことです。KOLほどはっきりした定義はなく、色々なライブコマースに出演し販売を行う人をこう呼びます。
「比較的知名度のあるもの」や「画面で見て分かりやすい商品」の売上をさらに伸ばしたいときにはライブコマーサーが向いており、商品説明から視聴者のコメント対応、コンバージョンまでやりきる力を持つため安心して配信の現場を任せられます。
報酬は時給制もしくは売上に応じた成果報酬があります。コマーサーの経験や実績、フリーランスか事務所に所属しているかなどによって時給は異なり、1,500円、3000円、5,000円以上と幅があります。
KOL(Key Opinion Leader)
KOLはKey Opinion Leader(キーオピニオンリーダー)の略称で、その分野に非常に詳しいライブコマース配信者のことです。
特に中国ではKOLは視聴者から絶大な信頼を得ており、トップクラスのKOLでは1回のライブコマースで5億円以上を売り上げることもあります。
コスメや家電など「見た目だけでは他社製品との区別がつきにくい商品」や「品質や使い方に詳しい知識が必要な商品」にはKOLが向いています。
例えば化粧水を販売する場合、メーカーの研究員やコスメに関する資格を持つ人、あるいはKOLのように消費者として徹底的にあらゆるコスメを使い圧倒的な知見を持った人が商品について説明することで「他のコスメとの違い」や「このコスメを選ぶ理由」に客観的な説得力が加わります。
リアルタイムで届く視聴者からの質問に豊富な知識に基づいて受け答えしてくれるのも安心ですね。
インフルエンサー
インフルエンサーは主にSNSなどで多くのユーザーへ影響力を持つ人たちのことです。YouTubeやインスタグラムなどのSNSでのフォロワー数が影響力の目安になります。
「インフルエンサーが気に入って使ってくれそうな商品」「SNSで映えるもの」はインフルエンサーに依頼すると成功しやすい商品です。
出演費用は「フォロワー数×2〜4円」が相場だといわれていますが、人によって異なるためDMなどで個別の問い合わせが必要です。
インフルエンサーを起用する場合、予算の目安はフォロワー10万人なら20〜40万円程度といわれていますが、有名なインフルエンサーの場合、百万円を超えることもあるので予算に合わせた検討が必要です。
KOLとインフルエンサーの違い
ここまで見てきて「KOLとインフルエンサーは何が違うのか?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
上でも解説したとおり、1人でKOLでもあり、インフルエンサーでもあるというケースももちろん存在します。
しかし同じ有名人でも、業界によってただのインフルエンサーだったりKOLだったりすると考えてください。
専門知識を持った業界では信頼度の高いKOL(有名かつ業界への専門知識があると視聴者に認知されている)であり、そうでない業界ではインフルエンサー(有名人だがこの業界に詳しいとは視聴者に認知されていない)にとどまります。
たとえば、元アナウンサーの田中みな実さんは有名人ですが、仮想通貨の領域では視聴者に「詳しい人」とは認知されていないため、仮想通貨のライブコマースなら「インフルエンサーの田中みな実」としての出演となります。
一方でコスメのライブコマースでは卓越した知識を持つため「KOLかつインフルエンサーの田中みな実」としての出演になる…というイメージです。
有名人に出演を依頼する際には、上記も参考に、どちらで出演費用を支払うべきか検討すると良いでしょう。
ライブコマースの収益化見込みとROI(投資収益率)
ライブコマースにかける費用に対してどの程度の収益が期待できるのか、また投資収益率(ROI)はどのくらいになるのかという点が気になる担当者も多いかと思います。ライブコマース実施にあたり、上司から定量的な成果を求められているケースもあるでしょう。
しかし、特に初期はライブ配信を通じてユーザーのエンゲージメントを上げていくべき時期であり、ROIを高いレベルに設定するのは難しいといえます。
そのために、まずは視聴者数の把握とライブコマースから売れた商品が分かる仕組みを準備しましょう。
視聴者数はインスタライブの基本機能ではアーカイブに残らないため、配信中に誰かが記録する、あるいはsnsforceのようなツールを使うのも有効です。
商品の管理については、ライブコマース専用の注文URLを用意したり、備考欄に視聴者専用クーポンコードを入力してもらうといった方法が考えられます。
こうして実際にライブコマースを実施しながら計測を続けて、反応のよい内容に近づけていくといった運用がおすすめです。
まとめ:ライブコマースは費用対効果が重要
以上、企業が行うライブコマースの費用についてお伝えしました。個々の費用には幅がありますが、ざっくりとまとめると以下のようになります。
出演者(1配信) | コマーサー
20,000〜5,0000円程度 |
KOL
0円(成果報酬制の場合)~百万円以上 |
インフルエンサー
20〜100万円 |
社員や店舗スタッフ
0円 |
初期費用 | SaaS型
要問合せ |
モール型
要問合せ |
SNS型
基本的に無料 |
― |
ランニングコスト | SaaS型
月額15万円前後 |
モール型
月額5,000円~ |
SNS型
基本的に無料 |
― |
売上手数料 | SaaS型
要問合せ |
モール型
売り上げの10%前後 |
SNS型
基本的に無料 |
― |
諸費 | 機材・スタジオ代(2万円程度)旅費1〜10万円 広告費20〜30万円 |
SaaS型ツールを導入し高価な機材を購入、広告も出して影響力のあるインフルエンサーを呼んで配信するには、数百万円単位の予算が必要です。
対してインスタライブで自社のスタッフが、商品への熱い思いやおすすめの使い方などを語るなら費用はぐっと抑えられます。
ライブコマースの面白いところは、必ずしも高額な費用をかけた方が売れるとは限らないことで、商品によっては後者の方が売れるケースも珍しくありません。自社の商品サービスとライブの内容がマッチしていることが成果につながりますので、項目ごとに「本当にこの費用は必要か」「商品と売り方は合っているか」と検討し、最大の費用対効果を出すことを目指しましょう。
とはいえ、最初は試行錯誤で結果が見えにくいこともあるかと思います。また他の業務と並行してライブコマースに取り組む場合、限られた時間でもっと確実に最適解を出せる方法はないか…とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ライブコマースは他の集客方法と比較して費用がコントロールしやすく、コストを抑えて運用することも可能です。であれば、その費用の一部でツールを利用して、ライブコマースの効果を最大化しませんか?
snsforceは、Meta社(X社)の正規APIを利用し、「インスタライブ」の分析やDM自動送信機能などを行えるツールです。本来消えてしまうはずの過去ログを蓄積し、コンテンツの改善ポイントを明確にします。
- 「見てもらえない」
- 「売れない」
- 「どこに問題があるのか分からない」
という悩みをお持ちであれば、ぜひsnsforceの導入をご検討ください。
▼企画の段階から経験豊富なプロに相談したい場合はライブルもぜひご活用ください。
まずは以下の「資料ダウンロード」ボタンから資料請求していただくと、ライブコマースの成功事例について詳しく紹介した資料をご覧いただけます。