私たちテイラーアップは、さまざまな業種業界のライブコマース・ライブコミュニケーションをサポートしています。
実は最近、不動産関連の企業様から「ライブコマースって聞いたことがあるけど、不動産業界でもできますか?」とご相談を受けることが増えてきました。
不動産業界とライブ配信は実は相性が良く、さまざまなメリットが得られる可能性があります。しかしまだ積極的に取り組んでいる不動産会社は少ないのが現状です。
そこでこの記事では、
- 不動産業界でライブコマースを導入するメリット
- 導入時のポイントと注意点
などを紹介します。
建売・注文住宅などの不動産販売だけではなく、不動産投資をメインにしている部門でも成果が期待できるのでぜひ参考にしてください。
Contents
不動産業界の新たな可能性を開くライブコマース
「不動産のライブコマース」と聞くと、いきなり一軒家をライブで販売するのかと思われるかもしれません。
たしかに最盛期の中国では、富裕層が家や車などの高額商品をライブコマースでポンと購入する例もありましたが、現在の日本ではそのような形はかなり難しいといえるでしょう。
日本の不動産業界でライブコマースを行う一番の強みは、販売前の「ライブコミュニケーション」の部分です。ライブコミュニケーションとは、ライブ配信中に出演者と視聴者がコメントを通じて双方向にやり取りし、視聴者の要望を汲み取ったり、疑問を解消したりしてコミュニケーションを取ることをいいます。
ライブコマース・ライブコミュニケーションでは、さまざまなアプローチの仕方が考えられます。その中でもおすすめの
- 建売・注文住宅を購入する層
- 不動産投資層
へのアプローチ方法について詳しく紹介します。
建売・注文住宅を購入する層へのライブ配信を活用したアプローチ
企業はライブコマースを通じ、建売や注文住宅を検討している人々に、どこにいてもリアルタイムで物件情報を提供できます。
例えば、遠方からの転勤ですぐに内覧ができない方でも、リアルタイムで物件の気になる部分をオンラインで見学してもらえれば、物件の魅力を細部にわたって伝え、物件の雰囲気や詳細を感じ取ってもらえます。
新築マンションのライブコマースなら、間取りやキッチンの仕様など、1つの質問に詳しく答えることで何百人にも向けて情報を伝えられます。住まい関連のインフルエンサーやママタレントを起用したライブコマースから、興味を持った視聴者を内覧会や相談会などへ誘導することも可能です。
その他にも「無料会員登録で会員限定物件の紹介」などの施策をライブコマースで行うことで、新たな顧客層のリードを獲得したり、物件見学前の関心を高めたりと、さまざな施策を展開できます。
ただしInstagram(インスタグラム)に備わっているライブ配信機能「インスタライブ」でライブコマースを行う場合、
- 家のどの部分について質問が多かったのか
- 視聴者の反応がよかった箇所はどこか
- 視聴者が離脱してしまった箇所はどこか
といった、配信中に得た情報を保存できません。
そんなときはぜひsnsforceをご利用ください。視聴者からのコメントや質問・滞在時間や視聴者情報などの分析データが残せるため、今後の配信の改善や、マーケティング資料として活用できます。
▼snsforceでできることの詳細は、ぜひ以下よりご確認ください。
https://www.snsforce.jp/
不動産投資層へのアプローチ
不動産投資に興味がある層には、まずはライブ配信で「不動産とお金の知識」や「資産形成の方法」などの初心者向けのライトな内容を提供し、専門的なオンラインセミナーへと誘導する方法が効果的です。
オンラインセミナーで不動産投資の具体的な利点やリスクを理解してもらいつつ、見込み顧客の信頼を得ていきます。
複数回のセミナー後、営業マンとの個別相談や面談の予約に繋げれば、投資意欲の高い顧客との深い関係構築が可能です。
企業側がライブコマースを導入するメリット
不動産業界のライブコマースは「視聴者」と「企業」、双方にメリットがあります。
▼視聴者側のメリット
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▼企業側のメリット
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ここでは企業にとってどのようなメリットがあるのか詳しく紹介します。
効率的な営業が可能となり顧客満足度の向上が期待できる
不動産会社がライブコマースを利用することで、不動産営業がより効率的になり、顧客との顧客満足度も向上します。
通常の対面営業では1人の営業マンが1日に案内できる物件数には限界があります。また物件を探している人のなかには「今住んでいるところから距離があり、引っ越し予定地まで何回も来れない」「1日にもっとたくさんの物件がみたい」という人も少なくありません。
ライブコマースを使えば、時間や場所に縛られることなく多くの顧客に物件を紹介することができます。同時に多数の視聴者と交流でき、リアルタイムでやりとりすることで視聴者の興味関心も高まるでしょう。
企業の「こんな家を作りたい」という世界観や理念を伝えられる
ライブコマースは、企業の理念やコンセプトを直接的に伝える有効な手段でもあります。
物件のデザインコンセプトや建築理念は、従来の静的な広告や写真だけでは伝えきれないことが多いものです。ライブコマースを利用することで、担当者や建築家が直接その背景や理念・家づくりのこだわりなどを伝えることができます。
たとえば「この建物で使用されている素材」「SDGsの観点から環境への影響を最小限に抑えるための配慮」など、その企業独自のこだわりポイントが理解できますし、視聴者から質問を投げかけることもできるため、より理解が深まるでしょう。
ライブコマースを通じ、家作りのポリシーや世界観に共感してくれたロイヤリティの高いユーザーを集めることにもつながります。
双方向のコミュニケーションでユーザーの疑問やニーズを知ることができる
双方向のコミュニケーションにより、ユーザーのニーズや疑問を直接把握できるのもライブコマースのメリットです。
ライブコマースの回数を重ねるにつれ、ユーザーが疑問を抱きやすい点やニーズの共通点も見えてくるでしょう。
たとえば
- 物件の間取り
- 設備
- 日当たり
- 周辺環境の詳細
- 購入後のアフターサービス
といった視聴者の質問に対しその場で詳しく回答できれば、「よく分からないから他の物件を見てみよう」といった取りこぼしを防止できます。
ただしこのメリットを最大限に活用するためは、不動産に詳しい出演者のキャスティングが必要です。不動産や住宅の知識があるライブコマーサーやインフルエンサー、自社の社員をキャスティングすることで、質問のやり取りがスムーズになります。
▼ライブコマースの出演者については、こちらの記事でも詳しく説明しています。
ライブコマースに出演する「コマーサー」「KOL」「インフルエンサー」の違いとは
データ配信から得られるデータをマーケティングに活用できる
ライブ配信から得られる視聴回数や滞在時間、コメント内容などのデータは、「マーケティング戦略の最適化」に役立ちます。
たとえば、特定の物件がどれだけ視聴者の注意を引いたか、どのコメントが多くの反応を得たかを分析することで、今後のプロモーションや新しい物件紹介に生かすことができます。
上記のような定性的および定量的なデータの収集と分析は、不動産業界におけるライブコマースの効果を最大限に引き出すための鍵になるといえるでしょう。
しかし、Instagram Live(通称:インスタライブ)などのSNSプラットフォームでは、配信後にこれらの情報が残りません。ライブコマースにおいてもっとも重要なこれらのデータを残すため、ぜひsnsforceをご活用ください。
snsforceでは、ほかにもライブ中や配信後のリール動画にコメントを残してくれた視聴者へ、即時にDMを送信し、クーポンやイベント告知、物件ページのURLをダイレクトに届けることも可能です。
▼snsforceでできることの詳細は、以下よりご確認ください。
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不動産ライブコマース導入の成功ポイントと注意点
せっかくライブコマースを開始したのに、反応がない、内見や問い合わせに繋がらない…といったことがないように、気をつけておくべき成功ポイントと注意点も紹介します。
【成功ポイントと注意点】
- 不動産に詳しいライバーの選定
- ライブコマースの目標設定
- 対象顧客層の分析
- 近隣住民へのプライバシー配慮
不動産に詳しいライバーの選定
ライブコマースは、その分野に精通した出演者をキャスティングできているかどうかによって成果が大きく変わります。
たとえば、視聴者からコメントをもらっても、質問に出てくる用語の意味を知らなかったり、曖昧な返事をしてしまったりすると信用を失うことになりかねません。
不動産に関する深い知識と経験を持つライバーを選定することで、視聴者からの質問に正確に答えることができ、信頼性を高めることができます。
ライブコマースの目標設定
毎回のライブコマースの目標が「売上」なのか「イメージ戦略」なのか「視聴者との信頼関係を築くこと」なのかを明確にしておきましょう。
たとえば、物件の販売を直接的な目標とする場合なら「ライブ配信限定の価格設定」や「いま見せている家具・家電がそのままついてくる」など、購入意欲を促す「お得感」を提供することが大切です。
一方イメージ戦略を目的にする場合、ライブコマースを通じて「企業の理念」や「顧客に提供したいライフスタイル」を共有することで、ブランドイメージを強化できます。
「視聴者との信頼関係を築くこと」が目的であれば、新しいユーザーが入ってきたら呼びかけてあいさつする、質問には100%答える(その場で答えられない場合、あとから答える場を設ける)といった点が特に重要になってきます。
目標設定がずれていると思ったような効果が出ないのがライブコマースです。目的に合わせた配信を実施しましょう。
▼具体的な「目的設定」については下記の記事で紹介しています。目的を間違えて失敗することのないようにぜひ一度ご覧ください。
ライブ配信の目的を決める – 戦略型ライブコマース
対象顧客層の分析
ライブコマースを導入する際、視聴者である対象顧客層を正確に把握することが成功の鍵です。対象顧客が求める物件の種類や価格帯、地域に関する情報を事前に分析し、そのデータに基づいて配信内容を計画する必要があります。
基本的なことですが、若いカップル向けには手軽な価格のコンパクトなデザインの物件を、高収入層にはハイクラスな物件を紹介するなど、需要をふまえた配信をすることで、より質の高い見込み客を獲得することができます。
近隣住民へのプライバシー配慮
最後に注意点ですが、ライブコマースを利用して不動産を紹介する際は撮影される物件の近隣住民のプライバシーに配慮することも重要です。
事前に近隣住民に通知を行い、配信中に個人の特定が可能な情報(表札やポスト、顔など)が映り込まないように配慮するとよいでしょう。
ほかにも外観や共有部分の撮影は事前に行うなど、プライバシー保護の措置を講じることでトラブルを避けられます。
不動産業界にとって「ライブコマース」は 新たな可能性を開く
コロナなどの感染症でウェビナーやオンライン内覧などクローズドなオンラインのやりとりなどは増えたものの、企業対不特定多数のライブ配信に取り組んでいる不動産会社はまだ少数です。
とはいえ、ライブコマースを、顧客とのコミュニケーションツールとして導入検討している企業は確実に増えています。
「試験的に導入を始めてみたい」「とりあえず、どれくらいの可能性があるのか話を聞きたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼snsforceでできることの詳細は以下よりご確認ください。
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