画像投稿SNSのInstagram(インスタグラム)の機能を使って、リアルタイムに視聴者とコメントで交流しながらライブ配信を行えるInstagram Live。通称「インスタライブ」と呼ばれ、著名人やインフルエンサーのライブ配信時には数百万人もの視聴者が集まることもあります。
この記事では、
- インスタライブを視聴する方法
- 個人や企業がインスタライブを配信する方法
- インスタライブを収益化につなげる方法
と順を追っていけば誰でもできるよう解説しています。
「インスタグラムを使ったこともない」という方から「配信に初挑戦」という方、「企業としてインスタライブ配信に取り組んでみたい」など、さまざまな段階の方がいるかと思います。
前半に視聴方法、後半に配信方法を記載していますので、配信側に興味ある方はここをクリック・タップしてさっそくお役立てください!
Contents
インスタライブ(Instagram Live)を視聴してみよう
まずはインスタライブを「見る」場合の、基本的な知識と操作、おもな機能を紹介します。
インスタライブとは?
インスタグラムには通常スマホで撮影した写真や動画を投稿します。しかし、24時間限定で投稿できる「ストーリーズ」の中にある「ライブ」機能を使うと、その場で撮影しながら視聴者に話しかけ、リアルタイムな配信を行うことができます。
これがインスタライブと呼ばれるもので、最大4時間まで配信が可能。ライブ中にコメントを送ると配信者が読み上げて返事をしてくれることもあり、参加者も一体になって楽しめるのが特徴です。
インスタライブの目的は?
インスタライブの内容や配信する人も目的も、以下のように多岐に渡ります。
- インフルエンサー:ブランドとのコラボレーション、フォロワーとの交流など
- アーティストやミュージシャン:音楽ライブ、新曲のプロモーション、ファンとの交流など
- 企業・ブランド:製品のデモンストレーション、新製品の発表、ライブコマースなど
- インストラクター:ヨガや筋トレなどフィットネスのレッスン、ウェルネス情報の発信など
- 料理研究家・シェフ:レシピ紹介、食品メーカーとのコラボレーションなど
- 非営利団体:社会課題の提起、募金や寄付活動など
インスタライブの見方①基本的な視聴方法
インスタライブは、スマホのiOS/Android版Instagramアプリ、またはPC版Instagram(パソコンのブラウザで見る)から視聴可能です。
スマホの場合、フォロー中の相手ならホーム画面上部のストーリーズトレイ(公開中のストーリーズが表示される場所)に「LIVE」と表示が出るので、タップすれば配信が流れ始めます。
フォローしていない相手でも、公開アカウントであれば視聴は可能です。相手のアカウント画面を開き、アイコンの近くに「LIVE」マークがついていれば同じように視聴できます。
PC(パソコン)版でも同様に、画面上部に表示されたストーリーズのアイコンに「LIVE」マークがついているときはクリックして視聴できます。
インスタライブの見方②コメントやハート(いいね)を送って応援する
有名人のインスタライブはまるでテレビ番組を見ているようなワクワク感がありますが、テレビにはない大きな特徴が「配信中にコメントを送り、コミュニケーションが取れること」です。(※配信者がコメントを受け付けている場合に限る)
コメントは配信画面下部の「コメントする」と書かれた枠内に入力します。送ったコメントは即時公開されるので、個人情報などは記入しないでくださいね。
PC版も同様に入力欄からコメントを送れます。
コメントを書くほどではないけれど、「その商品かわいい!」「おもしろい」と思った時は、絵文字で感想を伝えることもできます。通称「ハートを送る」「いいね」と呼ばれる機能です。以前はハートのみでしたが、その後いくつかの絵文字が選べるようになりました。
インスタライブに配信者としてコラボ参加する
友人などの配信するインスタライブに、配信者の1人として参加することもできます。
視聴を始めると「参加をリクエストする」というボタンが表示されるので、タップし、相手が承認すれば画面が分割されて自分のアカウントの画面が映し出されます。現在、最大4人まで同時参加が可能です。
終了したインスタライブをあとから見る
リアルタイムのインスタライブを見逃してしまったときも、多くの配信者はアーカイブを残しているため、あとから視聴することができます。
ホーム画面上部のストーリーズ一覧に、再生マークのついているアイコンをタップして視聴します。
アーカイブの保存期間は30日です。アーカイブでは配信中のコメントは消えてしまい見られませんが、リールやストーリーズの画面から「楽しかったです!」「最後の商品はどこで買えますか?」のようにコメントすることは可能です。
インスタライブ配信のやり方・このステップどおり進めれば失敗なし!
ここからは、個人・企業問わず「インスタライブを配信したい」と検討している方へ、手順を解説します。順番通りに進めればOK!
まず、インスタライブはスマホとインスタグラムのアカウントさえ持っていれば個人・企業を問わず誰でも無料で配信できます。
とはいえ、初めて配信する際には操作がわからないこともあるかと思いますので、一緒にステップに沿って進めていきましょう。
また企業がインスタライブを通じ自社の商品サービスを紹介したりコンセプトを伝えたりする場合には、配信前の準備や終了後の振り返りも非常に重要になってきますので、成果を上げるために各段階でやるべきこともあわせて紹介します。
0)全体の流れ
インスタライブの配信は、以下のような流れで進めます。
- ①企画を考える
- ②視聴導線を確保する
- ③配信環境の決定
- ④配信時間帯・配信時間の確定
- ⑤出演者との打ち合わせ
- ⑥配信テストの実施
- ⑦予告
- ⑧配信開始
- ⑨アーカイブのシェア
- ⑩お礼の投稿
- ⑪配信の振り返りと分析
個人なら友人に旅先の様子をシェアしたり自由におしゃべりしたりするだけでも楽しいので、思い立ったらすぐに配信をスタートさせてもまったく問題ありませんが、ビジネスアカウントで目的を持ってインスタライブを行うときはしっかりと各ステップをおさえて進めるのが成功のコツです。
1)企画を考える
企業やお店がインスタライブを始めるときに、一番に行うもっとも重要なものが企画です。
以下のような点を検討してプランニングしていきましょう。
- メインテーマ…ブランドコンセプトの紹介、店舗の紹介、コミュニケーション、商品紹介、商品販売(ライブコマース)など
- 切り口…季節の話題やお悩み相談、商品の開発秘話やストーリー紹介、社員や店舗スタッフとのQ&Aなど
- 誰が配信するのか…インフルエンサーや著名人、社員(販売スタッフ、バイヤー、商品企画担当など)、コラボレーション
- 視聴動機…忙しい視聴者があえて長時間のインスタライブを見てくれる理由作り(限定商品やセットの発表、クーポンなど)
このとき気をつけておきたいのは以下の二点です。
- 「インスタライブの文化」から逸脱しない
- PR・販促感が前面に出ない
インスタライブでもっとも人気があるのはインフルエンサーや著名人が行う配信で、見た目からライフスタイルまでも人気を集める憧れの人と、プライベートでつながったような感覚になれるのが魅力だと考えられます。その文化の中でいきなり商品のセールスを繰り広げてしまうと、視聴者が離脱してしまうばかりか、企業やブランドに対する嫌悪感すら抱きかねません。
あくまでも「視聴者に楽しんでもらう」という視点で企画を立て、そこから逸脱していないか見直しながら進めていくことが重要です。
▼さらに詳細な企画の立て方はこちらの記事もご覧ください
2)視聴導線を確保する
インスタライブで成果を上げるには、1にも2にも「見てもらうこと」が必要です。
インスタグラムのアプリ上で通知するだけではなく、自社サイト、メルマガやLINE、その他のSNS、店頭などあらゆるツールや手段を活用して事前告知し、視聴者が来てくれるための導線を作っておきましょう。
3)配信環境の決定
視聴者がストレスを感じることなく最後まで楽しめるインスタライブを実現するためには、場所・通信環境・配信機材やその他小道具などもしっかりと整えておくと安心です。
配信場所の通信環境を確認し、途中で途切れることのないように、光回線のような高速通信が可能なネット環境を準備します。施設内を歩き回って紹介するような場合は、5G対応の回線と端末があるとより安心です。
インスタライブが配信できる機材はスマホのみです。通常、インカメラ(画面操作している人を映す)よりもアウトカメラ(通常の外向きのカメラ)の方が性能が良いため、2人以上のスタッフがいる場合、1人がアウトカメラを出演者に向ける方が高画質で配信できます。
1人で配信する際も、商品の詳細などを伝えたい場合はアウトカメラに切り替えたり、顔や商品を明るく照らすリングライトなどの小物を用意したりすることでより見やすくきれいな映像を配信できます。
4)配信時間帯・配信時間の確定
より多くの視聴者に見てもらうためには配信時間帯も非常に大切です。
Tailor Appでは、インスタライブの配信は「19時〜22時ごろ」の設定をおすすめしています。経験上その時間帯が一番視聴者が集まりやすいからです。ただテレビ番組と同じくインスタライブにもこういったゴールデンタイムがあり、人気の時間に同業他社が集中してしまうこともあり得ます。
事前にライバル社のインスタライブ実施状況もチェックし、ゴールデンタイムの中で曜日や開始時間が重ならないように選定すると良いですね。
また「朝活」「朝ヨガ」などがテーマであれば当然朝がおすすめの時間帯となります。インスタライブの内容や商品サービスの特徴もふまえて時間帯の設定を行うのがポイントです。
配信時間の長さについては、自社の出演者が行う場合は特に、最初は30分程度をおすすめしています。
10分や15分では短すぎて商品への理解や配信者への親近感も生まれないうちに終了してしまいますが、よく売れている人や企業のライブコマースでも、40分~1時間程度ということがほとんど。現代の視聴者にとっては30分でもかなりの長時間という感覚だからです。
慣れるまでは見る側の興味集中が途切れないうちに、30分程度で伝えたいことを伝えきりましょう。
5)出演者との打ち合わせ
インスタライブは生放送と同じで「何が起こるかわからない」というワクワク感から視聴者をひきつける一方、マイナス面もそのまま配信されてしまいます。
特に外部の出演者(インフルエンサーや芸能人)とコラボしたり出演を依頼したりする際には、事前の打ち合わせで以下のような点も十分に確認しておきましょう。
- 自社のコンセプトや方向性に合った活動や発信をしている人か
- 自社の商品サービスを実際に利用している(配信までに利用する)か
- その商品サービスや自社の活動に共感してくれているか
これらがクリアできていないと、どんなに人気のインフルエンサーやタレントでも、視聴者には「この人、この商品使ったことないよね」と見抜かれてしまい、売上やブランドイメージ向上などの成果にはつながりません。
6)練習機能でテスト(お試し)配信
インスタライブには、本番前に「テスト配信」で練習できる機能がついています。リハーサルをかねて本番と全く同じ環境で配信を行い、配信がちゃんと実行できるのか、音声や画面の明るさは適切かなどをチェックしておくと安心です。
操作方法は、後述の通常のインスタライブと同様にライブ画面に進みますが、配信スタートボタンのすぐ上にある「オーディエンス」の表示をタップすると、「すべての人」「フォローバックしているフォロワー」「親しい友だち」「練習」から選択できますので、「練習」を選択すると、本番同様の配信画面表示に切り替わります。
配信スタートボタンの上に「練習」と表示されていることを確認してからボタンを押しましょう。
カメラをインカメラ(配信者側)に切り替えるには、右下のアイコンをタップすると自分の姿が映ります。画面に語りかけながら配信の練習ができます。
7)配信予約と予告
テスト配信がうまくいったら、本番の配信予約に進みます。
①「田」マークをタップして「ライブ」を選びます。
画面下部に小さく「投稿」「ストーリーズ」「リール」「ライブ」とメニューが並んでいて、左にスワイプしないと「ライブ」が出てこないので気をつけてくださいね。
②画面左中ほどの「日時を指定」のカレンダーから配信日時を指定します。3ヶ月~1時間前まで予約できます。
「投稿としてシェア」「ストーリーズでシェア」を選択すると、フォロワーに「インスタライブやります!」と告知できます。
フォロワーの画面にはリマインド(お知らせ)ボタンが表示され、タップしておくと、インスタアプリからライブ予定開始時間の1日前と15分前にお知らせを送ってくれます。配信側(自社)にもリマインドが届くのでぜひ設定しておきましょう。
8)配信開始~配信中の操作
配信を開始するには、ホーム画面下の”田”のようなマークをタップして、「ライブ」を選択します。
「練習(テスト配信)」で触れたように、「オーディエンス」の設定が「すべての人」(限定配信などの施策をしている場合は「フォローバックしているフォロワー」「親しい友だち」など)になっていることを確認し、配信ボタンを押してスタートします。
配信中には、視聴者に画面を通じて語りかけるほか、色々な機能を使ってコミュニケーションを取ることができます。
- ウエーブ:新規に視聴を開始したユーザーに、手を振るアイコンを使って挨拶できます。
- 画像や動画を流す:スマホに保存した動画などを視聴者に向けて再生できます。
- エフェクト:目立たせたい商品などを映しているときに画面をキラキラさせるなどの効果をつけられます。
- カメラ切り替え:インカメラとアウトカメラを切り替えられます。
- 質問に答える:視聴者はコメント以外に「質問」機能で商品の詳細などをたずねることができます
- コメント固定:イベント日時など、常に表示させておきたいコメントを固定表示できます
また、万が一マナーの良くない視聴者がいた場合には「コメント拒否」機能や「強制退出」機能を利用できます。事前に操作方法を把握しておくといざという時にすばやく対処できます。「モデレーター」機能を使うと、視聴者として参加しているスタッフがその役割を担当できます。
なお、配信中のリアルタイム視聴者数は画面上部に表示されますが、終了後には消えてしまいます。データとして利用したい場合には、出演者以外のスタッフが配信中に記録しておく必要があります。
またコメントも配信後には消えてしまうため、注目のコメントはつどスクリーンショットなどで保存しておくことをおすすめします。
これらの作業は相当な手間もかかりますし、少人数で配信している場合には対応しきれないこともあるかもしれません。
Tailor Appの提供する「snsforce」は、視聴者数やコメント数、内容など、通常であれば消えてしまうデータを取得して分析に生かせる便利なツールです。
他にもコメントをくれたユーザーに対してDMでお礼や商品ページのURL、クーポンなどを自動送信する機能もついていますので、インスタライブの効果を最大化するため、ぜひ一度検討してみてください。
9)配信後の保存とシェアも忘れずやっておこう
配信が無事終了すれば、そのまま保存とアーカイブを行います。
「シェア」ボタンをタップすると、リールとして保存されます。
せっかくのインスタライブの配信映像は、必ず次の作業を行って最大限に活用しましょう。
- インスタライブの配信内容をリールとフィードに投稿する
- インスタライブに参加してくれたお礼と、商品やイベント詳細ページのURLをストーリーにアップする
- インスタライブの中でハイライトになる部分を切り出してショート動画に加工し、他のSNSにもアップする
※以前はインスタライブを保存できる「IGTV」というメニューがありましたが、IGTVは2022年3月で終了しました。
他のSNS(Tiktok、YoutubeShorts、X、Facebookなど)のために毎回新規にコンテンツを作るのではなく、インスタライブを編集してコスパよく発信することで息切れせず続けられ、長期的な成果につながります。
ただし、編集用のサードパーティーアプリについては法人利用ができないものもありますので、内製する場合には規約を十分にチェックしておくことをおすすめします。
10)配信の振り返りと分析で次回へいかす
配信・シェアの終了後には、今回の配信の視聴者数やコメントの数、反応が大きかった商品やコーナーと今ひとつだった箇所などを振り返って方向性を修正したり、よりスムーズに進行できるよう配置を見直したり、分析と改善を必ず行います。
ただし、インスタライブでは配信が終わった後の動画には視聴者数やコメントは一切表示されないのが難点です。
そこで、これらのデータが配信終了後に取得・保存できるツール、snsforceを活用してみてはいかがでしょうか。
「欲しい」とコメントしてくれたユーザーにDMで商品購入ページのURLを送るなど、インスタライブの効果がぐっと上がります。
▼分析が何倍もラク&正確になる。snsforceの詳細はこちら
インスタライブの視聴者を増やすには?
インスタライブを活用して企業やブランドのファン・共感者を増やし、ライブコマースやECサイト・店舗の売上を伸ばすには、やはり1人でも多くの人にインスタライブを見てもらうことが第一歩となります。
「うちはまだフォロワーも少ないから…」「インスタで告知してもそのうちの〇%しか来てくれなくて」など、フォロワー数や知名度の低い時期にインスタライブの視聴者を増やしていく方法をいくつかご紹介します。
多チャンネルで告知する
インスタグラムのフォロワー数が少なくても、他のチャンネル(XやFacebook・YouTube、企業のメールマガジン、ECサイトなど)、ある程度の人数にリーチできる手段があれば、すべてを通じて告知を行っていきましょう。
現在、インスタライブの配信予約をした段階では視聴用のURLを設定できないため、開始時に改めてURLつきで告知をすることが必要です。その作業をする意味でも、企業アカウントのインスタライブは1名(出演者のみ)で行うことは避け、複数のスタッフで進行することをおすすめします。
Tailor Appの提供する「snsforce」は、インスタライブが開始されると同時にX(旧Twitter)のフォロワーへも自動的にライブ開始の通知を送ることができます。
それ以外にも次回のインスタライブに活用できる重要なデータを取得したり、特定のワードをコメントしたユーザーに自動的にDMを送信したりと、インスタライブの効果を最大に高める機能が充実しています。
インフルエンサーとコラボ配信する
自社の商品サービスや活動の方向性と一致するインフルエンサーがいれば、インスタライブに招待してコラボ配信を行う方法もあります。
2023年3月より導入された「Live Rooms(ライブルーム)」機能により、主催者に加えて3つのアカウントが参加して最大4アカウントでインスタライブを行うことができるようになりました。
インフルエンサーやコラボ相手それぞれのフォロワーにも視聴してもらえる機会が生まれ、ブランド認知の向上や新しいファン層獲得の可能性が広がります。
ただし、「出演者との打ち合わせ」でも解説しましたが、インフルエンサーの起用には注意点もあります。知名度やルックスだけが良くても、日頃の発信が企業の姿勢とマッチしなかったり、実は商品を全く使っていないといったインフルエンサーは必ず視聴者に見抜かれてしまうからです。
▼方向性を誤るとどんなデメリットが発生するのか、以下の記事でもご確認ください。
インフルエンサー起用には注意|インスタライブでライブコマースを成功させるためのガイド
事前にフォロワーを増やす工夫をしておく
インスタライブにもっとも親和性が高いのは、当然ですがインスタグラムのアカウントを持ったユーザーです。
さまざまな施策を試す一方で、日々の発信をコツコツと行い共感してくれる人を増やしていくことも欠かせない取り組みです。
▼「フォロワーを増やす方法」はこちらの記事もお役立てください。
配信曜日や時間帯を工夫する
一定期間、インスタライブの配信を続けてみたものの、あまり視聴者数が伸びない……といった場合は、配信の曜日や時間帯を見直してみる手もあります。
たとえば小さいお子さんを育てているママがターゲットなのに、17:00~19:00頃に配信しても、お子さんの夕食や入浴の世話で忙しく見てもらえない可能性が高いです。
また、大手の競合が同時間帯に配信している場合は時間や曜日をずらすなどの対策も必要です。
「同じ週末でも、土曜と日曜はどちらが人が集まるのか」など不明な場合は、週替わりで交互に配信してみてデータを比較する「ABテスト」も有効です。
コメントの質問には必ず返事する
インスタライブの最大の魅力の1つが、自分の疑問や質問をコメントすると答えてもらえる点です。
しかし進行に必死になって質問に答えられないでいると、せっかくのインスタライブの良さが生かせていないことになり、効果が半減してしまいます。
45万人ものフォロワーを抱える「ゆうこす」こと菅本裕子さんも、「インスタライブ中のコメント質問に答えないのは、ショップの店頭でお客さんが話しかけているのに無視しているのと同じ」と言っているほど。出演者が拾いきれない場合は、他のスタッフがまとめておき途中で回答時間を設けるなど、質問にはできるだけ答えきることを目指しましょう。
台本を作り込む
「この人の話すことならなんでも良い」と思われるような人気タレントならともかく、一般的な企業や店舗が配信するインスタライブでは、台本を必ず用意します。途中で間が空いたり進行の流れが悪かったりすると離脱を招き、次回も来てもらえない可能性が高くなるためです。
といっても、ひとことひとこと台詞を決めて読み上げるような台本にする必要はありません。特に商品への思いを語るような部分では自由にトークしてもらう方が熱意が伝わり効果的です。
必ず決めておきたいのは「5W1H」です。
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:誰が
- What:何を
- Why:なぜ
- How:どのように
をおさえ、10分単位で内容を書き込んだ台本を作っておけばOKです。
このとき、視聴者の質問に答えるための「余白」の時間を必ず作っておきましょう。視聴者と十分なコミュニケーションが取れてこそ、テレビショッピングやECサイトとは違うインスタライブの魅力を発揮できます。
台本の改善には、Tailor Appのツール「snsforce」もぜひご活用ください。実施ずみのライブ配信での視聴者の離脱ポイントが客観的に分かり、次回に活かすことができます。
配信の振り返りと改善をする
なかなか視聴者が伸びない場合は配信内容を分析し、反応の大きいところをさらに強調・深掘りし、逆に反応の少ないポイントは切り捨てていくと、視聴者の好む内容に近づいていきます。
ライブ中の反応は、スタッフが目視で確認してデータを集めていく方法もありますが、ツールを活用するとより精度が高く、客観的なデータが入手できます。
インスタライブ専用ツール「snsforce」は、リアルタイムのデータをすべて記録し、ライブの盛り上がりが一目瞭然なグラフを提供します。
▼実際にsnsforceを使ってインスタライブ改善に成功した事例もご覧ください
「ライブコマース中のデータ等が残らないので、ライブの改善が難しかった」
企業の収益向上のためのインスタライブ運用とは
ここからは、企業が最終的なゴールに「自社の収益向上」を定めて行うインスタライブについて、さらに掘り下げて考えていきます。
そもそも企業はインスタライブをやるべき?メリットは?
企業のマーケティング・販促を担当されている方の中には、「インスタライブは女性タレントさんがお気に入りのコスメとかをおすすめするもの」「うちの企業には向いていなそうだけど、やるメリットはある?」といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
結論からいうと、どんな企業でも基本的にはインスタライブに取り組むことをおすすめします。
なぜなら、企業にとってインスタライブは次の3つの大きなメリットがあるからです。
- 1.導入作業が楽で、お金がかからない
- 2.批判的なコメントが集まりにくいので、ライブが盛り上がりやすい
- 3.ライブの告知コストがほぼかからない
▼さらに詳しいインスタライブの利点についてはこちらの記事でもぜひご確認ください
ごく一部、細かい文字や図を見せたい・ディテールを詳しく解説したい……といった商品については、インスタライブはスマホでしか配信できないため、カメラ性能の限界があり向かない場合があります。
それ以外では、なにも「若い女性向けのコスメや洋服を売る」といった狭い範囲ではなくても、自社の理念やキーメッセージ、商品サービスの魅力をさまざまな角度でじっくり伝えていく重要な場として、ぜひインスタライブを活用すべきだといえます。
インスタライブのKPI設定例
これから初めてインスタライブに取り組む場合、目標数値(KPI)をどのように設定すればいいのか…と迷っている方もいるのではないでしょうか。
Tailor Appが提案するインスタライブ実施のKPIには以下のようなものがあります。
- 視聴者数
- アーカイブ(フィード、リール)の再生回数
- お礼投稿へのいいね、コメント数
- 配信前後の投稿のエンゲージメント数(いいね! やコメント、保存など)の変化
- 売上件数
- 売上金額
- 問い合わせ数
実はこの中には、視聴者数やコメントなど、配信終了後には表示されなくなり追えない数字も存在します。自社でこれらを残したい場合は専用のスタッフが手作業で記録を取る方法もありますが、コメントのスピードが速いとどんどん流れていってしまい難しい時もあるかもしれません。
snsforceは、このようなデータを配信中にリアルタイムで取得してデータ化できるツールです。正確なデータに基づいたKPIの達成率検証に基づいてPDCAを回していけるため、より高い効果が期待できます。
企業やお店のインスタライブ活用事例
実際にインスタライブを実施して成果を上げている企業では、どのような内容で行っているのでしょうか。
以下はTailor Appで支援させていただいた企業のインスタライブ内容例です。
- 商品紹介
- 新商品発表
- イベント
- キャンペーン告知や当選発表
- コラボ配信
- ライブコマース
以下のような成功事例も挙げられます。
事例①アパレルブランドA社
EC併設型ライブコマースからインスタライブ主軸に切り替え、自社の6つのブランドで週1~3回のインスタライブを実施し、うち8割は店舗からという活発な運用を行っている。視聴者は平均200~250、多いときには500名以上にのぼる。snsforceのDM送付機能を使い、インスタライブ視聴へのインセンティブとして限定クーポンを配信したところ、非常に高い使用率13%を記録し売上100万円以上をインスタライブから生み出した。
事例②老舗のお菓子メーカーB社
2019年頃からインスタライブを開始。当初は「お花見会」などのイベント中心に行っていたが、コロナ禍で来店者が減ったこともあり商品紹介に切り替えた。事前に紙のDMを送付し、それをともに見ながらのインスタライブも好評。やや年齢層の高いユーザーが多いため、インスタライブやインスタグラムの機能そのものについての戸惑いや質問が多く、聞かれる前に具体的に説明を添えて進めている。
snsforceも活用して行ったキャラクター名の募集には4,500件もの応募が集まった。
▼インスタライブを使ったライブコマースの成功ガイドはこちらの記事でも詳しく紹介しています
https://livuru.jp/column/instalive-success/
YoutubeやTikTokとインスタライブはどっちがおすすめ?
「SNSを活用して売上や集客につなげる」というと、多くの企業でも取り組んでいるTikTokやYoutubeではダメなのか?という疑問が浮かぶかもしれません。
しかし、ライブ配信から商品サービスの紹介を行って売上を作る「ライブコマース」では、現在8割がインスタグラムのライブ配信機能を使っているというデータもあり、それには以下のような理由が大きいと考えられます。
- TikTokやYoutubeと比較すると、インスタでは批判的・攻撃的なコメントが少ない
- インスタは配信開始時に通知ができる
- Youtubeはライブ性がなく、過去の映像を見るためのもの
- Xは文字で情報や思いを伝えるカルチャーが強く、映像でのライブ配信機能もない
- Facebookはユーザー年齢が高く、ライブ配信やライブコマースに親和性のあるZoom世代のユーザーに届きにくい
このように見ていくとインスタライブは非常に企業向けのプラットフォームだといえるのではないでしょうか。
とはいえ、インスタライブの配信後に動画の一部を編集してYouTubeやTikTokなど他のSNSへ投稿しシェアするのは有効な施策ですので、ぜひ幅広いSNSを活用していくことをおすすめします。
さあ、今日からインスタライブを使いこなそう!
今回は、広く企業のコンセプトや商品の魅力を伝えることのできる「インスタライブ」について、視聴方法から配信のやり方、より成果を上げる方法などについてお伝えしました。
これまでインスタライブと言えば、一部のインフルエンサーとキラキラした女子だけのもの……という印象を抱いていた方も、もしかしていらっしゃるかもしれません。
しかし、いま人気のインスタアカウントの中には、年齢性別を問わず幅広く支持されている企業も多く、インスタライブを通じてその企業の顧客やファンがコミュニケーションを取れる「コミュニティ」のような役割を果たしているケースも見られます。
大掛かりな機材や配信費用も必要なく、基本的にはスマホだけで無料で始められるとなれば、もう「やらない理由はない」のではないでしょうか。
とはいえ、初期の段階では、企画を筆頭に決めていくべき事柄が数多くあり、多忙な業務のなかでなるべく時間をかけずに成功させたい方もいらっしゃるかと思います。
弊社では、これまで企業のインスタライブ導入においてネックになっていた次のような課題を解決するインスタライブ専用ツール「snsforce」を開発しました。
- 配信終了後に視聴者数やコメントなどの重要なデータが残らず、次に生かせない
- ライブ配信に来てコメントまでしてくれる特にエンゲージメントの高いユーザーのデータが集められない
- 時間をかけて行ったインスタライブを他で有効活用できない
こういった点に対し、リアルタイムなデータをすべて記録し、ライブの盛り上がりが一目瞭然なグラフを提供しますので、次回の企画や台本の方向性、ショート動画にどの箇所を使い回せば良いかなどを、勘に頼らず客観的に判断できます。
▼具体的な課題解決の詳細を、ぜひ以下よりご確認ください。
これからインスタライブに取り組む、取り組んでいるがなかなか結果が出ていない……という企業の担当者の方は、まずは以下の「資料ダウンロード」ボタンから資料をご請求ください。snsforceを活用したインスタライブの成功について詳しく紹介した資料をご覧いただけます。