多くの企業が取り組んでいる「SNSマーケティング」とは、InstagramやTikTokなどのSNSを通じてユーザーとコミュニケーションを図り、認知拡大や購買促進につなげるマーケティング手法です。一方で、「とりあえず始めてみたものの、なかなか成果が出ない」「他社はどうやって成功しているのか知りたい」と悩んでいる担当者の声も多く聞きます。
本記事では、売上や集客などビジネス成果につながった5つの成功事例とともに、共通する成功パターンや、成果を最大化するためのポイントを詳しく解説します。
「まずはSNSマーケティングの基礎から知りたい」という方はこちらの記事をご覧ください。
▼企業が取り組むSNSマーケティング、基礎知識・進め方・成功のコツを解説
Contents
SNSマーケティングの成功事例を見る前に押さえる前提

SNSマーケティングの成功事例を見る前に、まず押さえておきたい前提が2つあります。というのも、成功事例をそのまま真似しても、前提条件が違えば同じ成果は出ないからです。
1つ目は、成功=フォロワー増ではないということ。フォロワーが増えても、売上や問い合わせにつながらなければビジネス上の成果とは言えません。事例を見る際は「何が、どの指標(PVやCVなど)で改善されたのか」に注目することが重要です。
2つ目は、「SNS媒体」と「目的」が合っていなければ再現が難しいという点です。
たとえば、若い層への認知を広げたい場合は、拡散力が強く若年層ユーザーが多い「TikTok」や「Instagramリール」が適しています。一方で、ブランドの世界観を伝えたり、双方向のコミュニケーションを重視したりする場合は、「インスタライブ」が有効です。
成功事例は「正解」ではなく、あくまで「考え方を学ぶための材料」としてご覧ください。
SNSマーケティングの成功事例5選

実は、SNSマーケティングで成果を出している企業には、「成功パターン」が存在します。扱う商材やSNSの媒体が違っても、成果につながる施策は根底にある「考え方」と「設計」が似通っているからです。
まずは、成果を出している運用に共通する「5つの傾向」を整理しておきましょう。
【事例から読み解く!成果を出す運用の5つの傾向】
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成功事例1.ライブ配信の「参加型キャンペーン」で質の高いフォロワーを獲得した事例
コスメのECを展開するA社で、
「キャンペーンを実施しても懸賞目的のアカウントばかりが集まり、自社の商品に興味を持つ質の高いフォロワーを獲得できない」
という課題に対し、ライブ配信を起点とした参加型施策を実施した事例です。
ここでは、特定のコメントに対して即座にメッセージを自動送信できる機能を持つ「snsforce」を活用。ライブ配信中の「フォロー&コメント」を参加条件とし、視聴者がただ見るだけでなく、能動的にアクションを起こす導線を作りました。
コメントをくれた視聴者へアンケートをDMで自動送付し、さらに回答まで行った熱量の高い顧客を絞り込むことで、懸賞アカウントではない質の高いフォロワーの獲得に成功。さらに、回答データを通じてCRM(顧客管理データ)も同時に獲得でき、その後のマーケティング施策に活かせる「資産」を構築した好例です。
成功事例2.ライブコマースを「接客の場」として活用し、対話で疑問を解消して購買につなげた事例
ライブ配信を単なる「商品紹介の場」ではなく、実際の店舗と同じように視聴者の疑問や不安をその場で解決する「接客の場」として活用した事例です。
B社のインスタライブでは、一方的な機能説明ではなく、コメントでの質問に対して「実際のテクスチャーは?」「私のような悩みにも合う?」といった個別の疑問に丁寧に対応。その場で不安を払拭することで、視聴者が安心して「これなら欲しい」と思える状態を作りました。
双方向のやり取りが活発になったことで、コメント欄には具体的な質問や相談が増加。まるで店頭で接客を受けているかのような体験を提供し、納得感とともにスムーズな購入意欲の醸成に成功しています。
広報的な一方通行の発信ではなく、視聴者に寄り添う「接客」を行うことで信頼を獲得した点がポイントです。
自社に合ったライブコマースの仕組み作りについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▼自社に合ったライブコマースの仕組みの作り方
成功事例3.複数のインフルエンサーを“リレー形式”で起用し、話題を継続させた事例
単発の投稿で終わってしまう「点」の施策ではなく、3日間の連続ライブ配信という「線」の設計で大きな成果を上げた事例です。
C社では、「クイズ」「料理」など日ごとにテーマを変え、ジャンルの異なるKOL(インフルエンサー)をリレー形式で起用。単体で見ても面白いコンテンツを連続させることで、「明日も見たい」という継続的な視聴動機を作りました。結果として、総視聴者数は45万人に達し、商品は完売、Amazonランキング入りも果たしました。
ただ、自社の商品にマッチし、かつリレーができるようなインフルエンサーを複数選定するのは、多くの企業にとってハードルが高いものです。TailorAppでは、データに基づいた最適なキャスティングもお手伝いできますのでぜひご相談ください。
以下の記事ではKOLマーケティングのやり方をまとめています。
▼KOLマーケティングとは?効果的なやり方・注意点・成功事例を紹介
成功事例4.SNS起点の動画活用で若年層向けリブランディングに成功した事例

D社では、既存ブランドのターゲット層(40〜50代)のイメージが定着しており、新商品が狙いたい若年層(20〜30代)になかなか響かないという「ターゲットのズレ」が課題でした。そこで、ターゲット層に絶大な人気を誇るKOL(インフルエンサー)を起用したライブ配信を実施。さらに、そこで生まれたライブ動画(一次情報)を「やりっぱなし」にせず、二次利用を前提とした資産として活用しました。
具体的には、ライブ配信の盛り上がったシーンを切り抜いて「ショート動画」や「広告クリエイティブ」に展開。ゼロから広告素材を作る手間とコストを最小限に抑えつつ、ライブの熱量をそのまま拡散させることに成功しました。結果として、総再生回数は20万回を超え、売上も約100万円を実現しました。
しかし、ただライブ映像を切り抜けば広告になるわけではありません。広告として効果を出すためには、企画段階から「どこを切り抜くか」を計算した構成が必要です。TailorAppでは、二次利用まで見据えた「使える動画」の構成・企画からサポート可能ですので、動画活用にお悩みの際はぜひご相談ください。
以下の記事では動画編集のコツをまとめています。どのような動画を作るか迷ったときには、ぜひご一読ください。
▼成功事例から学ぶショート動画編集のコツ!企業アカウントが成果を出すには?
成功事例5.UGC(ユーザーの声)を分析し、次の施策へ活かし続けた運用改善事例
「良質な口コミ(UGC)が増えない」「顧客の解像度が上がらない」という課題に対し、ライブ配信とサンプリングを掛け合わせることで、質の高いUGCと顧客データを同時に獲得した事例です。
E社では、単に商品をバラまくのではなく、ライブ配信で商品の魅力を深く理解してもらった上でサンプリングを実施。さらにWチャンスキャンペーンとして「投稿キャンペーン」を行うことで、熱量の高い「良質なUGC」がSNS上に多数創出されました。
結果として、1,300件もの詳細な顧客情報(一次情報)を獲得。「なんとなくターゲットはこういう人だろう」という「感覚」に頼る運用から脱却し、獲得した顧客データとUGCの内容を分析することで、「誰が、商品のどこに魅力を感じたのか」という確かな「データ」に基づいた次なる施策の立案が可能になりました。
サンプルを「配って終わり」にせず、そこで得られた「顧客データ」と「UGC」を企業の資産として蓄積し、データに基づいた意思決定サイクルを確立した好例といえます。
成功事例を参考に、自社に合ったSNS施策を始めよう

SNSマーケティングを成功させるための近道は、すべての事例をそのまま真似することではなく、自社の課題に合った施策を始めることです。どんなに成果が出ている成功事例でも、自社の課題や体制に合わない施策は継続が難しく、結果として成果につながりません。
まずは、数ある事例の中から自社に近いものを一つ選ぶことから始めてみてください。成功事例をあくまで「ヒント」として捉え、それらを参考にしながら自社なりの勝ちパターンを見つけていくことが重要です。
もし、社内のリソースだけで進めるのが難しい場合や、部分的に専門家のサポートが必要な場合は、ぜひTailorApp(テイラーアップ)にご相談ください。戦略設計からライブ配信の企画、キャスティングまで、貴社の課題に合わせたオーダーメイドの支援を提供いたします。