日本市場ならではのTikTok Shopの特徴と企業が「売れる」条件とは? 【snsforce】

海外で先駆けて始まり、多くの企業が成果を上げてきたTikTok Shop。「日本ではいつ始まるのか」と待ち望まれてきましたが、ついに2025年6月末から本格始動しました。

 

海外ではすでに数多くの成功事例が共有されていますが、それをそのままマネするのではなく、日本に似た市場の事例を参考にしつつ日本特有の購買行動に合わせた売り方が成果につながりやすいといえます。

 

本記事では、Tailor Appが考える、TikTok Shop日本市場で「売れる」条件について解説します。

 

すでにTikTokの月間アクティブユーザー数(MAU)は3,300万人を超えており、市場環境としては十分に整っています。「きっちりやることをやれば売れる」状況にあるからこそ、海外の知見をヒントに自社に合ったアプローチを見つけていきましょう。

 

▼TikTok Shop日本版の基本機能や運営のコツについては、下記の記事でも詳しく説明しています。
TikTok Shopついに日本上陸!企業がライブコマースで売上を上げるコツ

 

日本市場ならではのTikTok Shopの特徴や傾向

TikTok Shopとは、ショート動画やライブ配信を通じて、ユーザーがアプリ内でそのまま商品を購入できるショッピング機能です。

 

【一般的なTikTok Shopの特徴】

・若年層を中心に日本で3,300万人以上が利用している

・アプリ内で購入まで完結できる

・コンテンツと販売を一体化している

 

日本では、中国や東南アジアなどと比べ「店頭で手に取って選びたい」というニーズが強いため、「日本でTikTok Shopは本当にうまくいくの?」と疑問に思うかもしれません。

 

しかし実は、ライブコマースはかつてTVショッピングが売上を大きく伸ばした仕組みとよく似ています。つまり「リアルタイムなやり取りが購買を後押しする」という点が強みで、これは日本市場でも十分に可能性があります。

 

たとえばコスメや家電といった「実際に使ってみないと分かりにくい商品」なのに、TVショッピングでよく売れるのは、店頭での接客をテレビで疑似体験できていたからです。TikTok Shopのライブ配信にも同じ傾向があります。オフライン販売に強い商品やサービスを扱う企業ほど、単なる通販よりもライブコマースで売上を伸ばせる可能性が高いといえるでしょう。

 

さらに、日本のTikTok Shopは中小企業の資金繰りを考慮し、売上代金の入金タイミングを柔軟に設定できる仕組みも導入されています。今後も日本市場に合わせた機能の追加が期待されます。

 

日本でTikTok Shopを始めるための条件とポイント

TikTok Shopを日本で始めるには、年齢や事業者区分に応じた書類提出など、いくつかの出店条件を満たす必要があります。ここでは、法人・個人事業主それぞれに求められる条件を整理します。

 

出店に必要な条件および書類
共通条件 18歳以上、TikTokアカウント、国内拠点(住所・銀行口座)
法人の場合 登記簿謄本(全部証明書)、代表者の本人確認書類、インボイス関係書類(必要に応じて)
個人事業主の場合 本人確認書類(免許証など)+開業届や屋号証明書など
その他の要件 特定商取引法への対応、ガイドライン順守、適切な商品カテゴリに属すること

 

出店条件や必要書類をそろえるだけでなく、いくつか確認しておきたいポイントもあります。まず、TikTokアカウントとセラーセンターにきちんと登録できているかをチェックしましょう。また、禁止商品を理解し、ガイドラインに沿った出品をするも大切です。    

 

商品を効果的に発信するためには、ビジネスアカウントへの登録も検討しましょう。分析機能やプロフィール欄へのリンク設定が可能になり、売上拡大に直結しやすくなります。詳しくは以下の記事で解説しています。

TikTokビジネスアカウントで効果的に発信!設定〜活用ポイントをまるっと解説

 

海外事例と日本での成功から学ぶTikTok Shop戦略

すでに海外では数多くの成功事例が生まれておりTikTok Shopを活用したライブコマースやショート動画での購買は、EC戦略の新しい定番になりつつあります。しかし、これらの海外事例をそのまま日本市場に持ち込んでも、必ずしも同じ成果が得られるとは限りません。

 

そこで本記事では海外の成功事例を踏まえつつ、日本市場の特性を考慮したうえで、TikTok Shopを活用して成果を伸ばすためのコツを紹介します。

 

海外に学ぶTikTok Shop成功事例

海外でのTikTok Shopの成功事例をいくつか見てみましょう。

 

  • アメリカのオーラルケアブランドは、これまでShopifyやAmazonで製品を販売していましたが、シームレスな購買経路を実現するためにTikTok Shopを導入しました。クリエイターを起用して歯がきれいになっていく様子をライブ配信で継続的に発信し、さらにShop Adsを活用することで、わずか3ヶ月でGMV(商品総取引額)100万ドルを達成。急速な成長を遂げました。

 

  • アメリカのスタートアップ企業は筋トレ層やダイエット層に刺さる「高タンパクで美味しいスイーツ」というコンセプトを打ち出し、TikTok世代向けに展開。TikTok Shopだけで500万ドル(約7億円)超を売り上げ、明確なターゲティングと社内インフルエンサーの活用によって急成長ブランドへと飛躍した。

 

  • 東南アジアのスキンケアブランドがTikTok Shopを導入し、30日間で40回のライブ配信を実施。その結果、売上(流通取引総額が+43%)やフォロワー数(+1.1万人)が大幅に伸び、販売チャネルとして定着した。

 

このように、アメリカや東南アジアで成功している各社の取り組みを眺めると「シームレスな購買経路の構築」「明確なターゲティング」「継続的なライブ配信」が初動の成果につながる傾向が見えてきます。

 

日本市場での成功事例とその傾向

一方、早くも日本でTikTokShopを導入した各社のリリースや事例を分析すると、日本では以下の3つの要素が特に成果につながっていることが分かります。

 

  • ショート動画よりライブコマースでの成功例が多い
      • 各社のプレスリリースや報道では、ショート動画よりもライブ配信の事例が圧倒的に多く取り上げられています。日本では「お店で接客を受けながら買う」オフライン文化が根強いため、ショート動画よりもライブ配信によるリアルタイムのやり取りが購買を後押ししていることが推測できます。

 

  • “今だけ”“限定”などのプロモーション施策が購買の決め手になりやすい
      • 日本の成功事例を見ると、「限定クーポン」「タイムセール」「ライブ配信限定特典」といったプロモーションを組み合わせているケースが多いです。日本の消費者は「今だけお得」「限定」という言葉に弱いといわれており「きっかけや理由があれば買う」日本の購買習慣を反映しているといえます。

 

  • フォロワーの少ない企業は出演者の力で信頼感と拡散力を得る
    • 中国や東南アジアのように「販売専門のコマーサー」が育っていない日本では、芸能人やタレント・インフルエンサーがライブ配信に登場するケースが目立ちます。信頼感と拡散力のある出演者が商品を紹介することで、消費者は“知っている人が勧めている”という安心感を得やすく、購買行動につながりやすくなっています。

 

日本市場では「ライブ配信によるリアルタイムのやり取り」「お得感のあるプロモーション」「信頼感と拡散力のある出演者」が成果を左右します。これらの傾向を意識して戦略を組み立てることで、TikTok Shopでも着実に成果を積み上げていけるでしょう。

 

日本でもTikTok Shopを活用して新しい販路と売上拡大を実現しよう

TikTok Shopは、アプリ内で「見てすぐ買える」仕組みです。海外ではすでに多くの成功事例が生まれており、日本市場でも大きな可能性があると注目されています。

 

導入条件や手続きはいくつかありますが、決してハードルが高いわけではありません。むしろ日本でスタートしたばかりだからこそ、早期参入で他社に差をつけるチャンスではないでしょうか。

 

これからTikTok Shopを導入する企業が販路・売上を拡大するなら、ライブ配信やキャンペーンを活用し、日本ならではの購買傾向に合わせた工夫を取り入れるのがおすすめです。

 

TikTok Shop導入を検討しているものの「社内にリソースや知見がない……」というお悩みには、「TikTok Shop Support Hub」もおすすめです。

ノウハウの充実はもちろん、日本にはまだ少ない販売に特化したライブコマーサーも多数在籍しております!TikTok Shopの立ち上げから細部の運用までまるっと対応でき貴社のニーズに合わせた「勝てる運用体制」を提供いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

 

TikTok Shopのあらゆるお悩みを解決する「TikTokShop Support Hub

コラムの監修者

和田英男/COO

株式会社幻冬舎出身。新規事業設立、上場企業の幹部、外資消費財メーカー/家電メーカーのデジタル領域PR等の経験を通じ、2020年に株式会社TailorApp設立。国内での多くの企業が失敗し続けてきたライブをコマース軸からマーケティング/データ軸に切り替え、様々な企業を支援。そのノウハウを大手メーカーや代理店に対する講演やDX研修、記事執筆の活動も行う。

一覧へ

ライブコマースで失敗したくない方は、ぜひsnsforceにお問い合せください