ショート動画は幅広い世代に人気が高まっていますが、企業のマーケティングや広報を担当されている方の中には「取り組みたいが、編集のやり方が今ひとつ分からない…」と感じる方もいるかもしれません。
そこで本記事では、まず3つの主要アプリ(TikTok・Youtube・Instagram)それぞれの特徴と初心者でも実践しやすい基本ステップをご紹介します。
社内リソースが限られている場合にも使える「とっておきの方法」も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
主要アプリ(TikTok・Youtube・Instagram)の特徴を比較
ショート動画をマーケティングに活用できる代表的な3つのアプリ「TikTok」「Youtube」「Instagram」には、それぞれ得意分野やユーザー層の違いがあります。
まずは、企業が自社の目的に合わせて最適な配信先を選ぶポイントをご紹介します。認知拡大・集客・販売促進など目的に合わせたアプリ選びにお役立てください。
アプリ | 特徴 |
TikTok | ・エンタメ寄りのコンテンツが多い
・広告媒体としても期待できる ・ビジネスアカウントでの発信が可能 ・人気のハッシュタグやチャレンジ企画など人気が出ると一気に拡散が期待できる |
YouTube
(Youtubeショート) |
・既存のYouTubeチャンネルと連携し、一貫したブランディングが可能
・YouTubeを使ったライブコマースもできる ・撮影・編集が短時間で完結 ・アナリティクスを使用すればパフォーマンスの分析も可能 |
Instagram
(ストーリーズ/リール) |
・ビジュアル重視のプラットフォームで、ファッション・美容・ライフスタイル系の商材と相性抜群
・写真投稿やストーリーズと組み合わせることで多角的なブランドイメージを構築 ・企業のライブコマースに活用できるライブ配信機能「インスタライブ」も人気 ・Instagramショッピングの機能でダイレクトな購買導線を構築 |
▼下記の記事でも、ショート(短尺)動画の概要や活用方法を詳しく紹介していますのでぜひお読みください。
短尺動画を使ったマーケティングが熱い!企業が積極的に取り入れる理由やライブコマース動画の生かし方も紹介
基本的なショート動画編集のやりかた
実は、ショート動画の編集には高額な有料ツールや高度なテクニックは必要なく、基本的には各アプリの投稿画面についている編集機能や広告作成画面の編集画面で十分です。あるいはスマホの付属カメラアプリでも問題ありません。
作業は比較的シンプルで、必要なシーンをつなぎ合わせて文字や音楽をつけるだけ。
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アプリによって編集画面やボタンの名前は多少異なりますが 、どれもおおむね直感的に操作できるようになっています。
もし、ベンチマークとする他社動画が高品質であり「それと同レベルのものが作りたい」という場合や、無料ツールでは表現できないとなったら、Adobe社などの有料ツールも検討しましょう。
高額ツールの使いこなしに不安がある場合は外注してしまうのもひとつの方法です。
ライブ配信とショート動画の作成を組み合わせ、ワンストップで高品質なショート動画を各媒体に配信できるサービス「LIVURU shorts」は、独自の動画分析データに基づき、御社に最適なショート動画を制作します。
ショート動画編集は「長尺動画からの切り出し」がおすすめ
顧客との接点としてますます重要性の高まるショート動画ですが、「わかっていても時間や人手が足りなくて…」とお困りではないでしょうか?
そんなリソース不足の企業様にとっておきの方法が、自社で過去に行ったライブ配信やライブコマースなど「長尺動画からの切り出し」です。
といっても、やり方はそれほど難しくはありません。次のようなポイントをおさえてぜひ取り組んでみてください。
コツはたった2つ!ショート動画編集のテクニック
ここでは、ライブコマース・ライブ配信など自社で撮影した長尺動画をTikTok・YouTubeショート・Instagramストーリーズ/リールなどショート動画に編集して活用するときのコツを紹介します。
▼TikTokに特化した動画編集の考え方やコツについては下記の記事で詳しく説明しています。ぜひあわせてお読みください。
企業が今すぐ取り組める、TikTokの動画編集のコツ!
【コツ1】ハイライトを探せ!視聴者の反応が良かったシーンを見極める
今回ご紹介している「長尺動画からショート動画を切り出す」方法で成果を出す動画編集のコツは「ハイライトシーンを探すこと」です。
まずはライブ配信や長尺動画全体のコメント数やいいね数・視聴維持率グラフなどをチェックし、「盛り上がった瞬間」を見つけてショート動画に再利用することで高い効果が期待できます。
特にインスタライブを再利用するなら、分析ツール「snsforce」との組み合わせが最強です。snsforceを使うと、通常は終了後には消えてしまうライブ中のコメントやフォロワーの行動ログを詳細に取得でき、どのシーンが視聴者の興味を最も引いたのかを可視化できます。
配信後は定期的にA/B テストを行い、サムネイルや BGM を一要素ずつ変えて効果を検証するなど PDCAを回すことも大切です。
【コツ2】「最初の3秒」に全力投球!視聴者を引き込む編集を目指そう
視聴者はショート動画の最初の3秒で「見るか飛ばすか」を判断すると言われます。
そのため冒頭で
- 動きのあるビフォー&アフター映像
- 大きな数字
- 「?」と気になる問いかけ
などを一瞬で見せ、視聴者をつなぎ止めることが欠かせません。
「この方法で売上が3倍に伸びました」のような結論を先に出すことで、続きを見たくなる興味を引きます。冒頭でお得なキャンペーンをちら見せして「詳細は後半で」と伏線を張り、期待を高めるのも効果的です。
ショート動画を編集して活用した成功事例を紹介
ここでは、企業がライブ配信や長尺動画からショート動画を切り出し、具体的な成果につなげた2つの事例をご紹介します。
【事例1】ライブ紹介コーデをショート動画にして掲載!総リーチ数3300%
あるアパレルブランドの公式Instagramアカウントでは、最新コーディネートを次々と紹介するライブ配信を実施。配信終了直後には、各コーディネートに番号を付けた15~30秒のショート動画をリール投稿し、「#3が気になる!」といった番号指定の呼びかけを行いました。
その結果、フォロワーは自発的にコメントやいいねを重ね、ショート動画のリーチ数は通常投稿比で約33倍、フォロワー数も5%増加しました。ライブならではのその場限りの熱量を短尺に凝縮し、視聴者に具体的なアクションを促すことで、反応を最大化することに成功しています。
【事例2】ライブ配信のショート動画とAD配信の相乗効果で約100万円の売り上げに!
化粧品ブランドA社では、新商品の主なターゲットを若年層に設定していたにもかかわらず、定番商品のイメージから「40~50代向け」と誤解されてしまうのが課題でした。そこで、人気のKOLを起用したライブコマースから若年層に響くハイライトを抜き出し、ショート動画を作成。さらに、若年層向けにAD配信で展開しました。
結果として、広告費用対効果(CPA)は従来施策より大きく改善し、配信開始から一週間でショート動画の総再生回数は13.6万回を突破。広告経由の売上も累計約100万円に達し、ターゲット層への認知・購買行動喚起に成功しました。
編集したショート動画で視聴者を引きつけ結果を出そう
ショート動画の編集をするときは「ハイライトシーンを探し」「冒頭の3秒で視聴者を引き付ける」必要があります。一方で、忙しい企業担当者様にとって、ハイライトシーンを探し、編集・分析まですべてを担うのは大きな負担です。
そこで、インスタライブ中のコメントやフォロワーの行動ログを「snsforce」で記録・分析すれば、マーケティング施策や商品開発に活用できるデータが蓄積され、効率良く運用を開始できます。
▼「ライブコマースの始め方から相談したい」という場合は、設計から配信までおまかせのサービス「LIVURU」もぜひご検討ください!